顎をつかんでこちらを向かせて唇を奪われるのも慣れて嫌がる素振りもなく従順だった。ちゅく、と音が立つとそれだけで気分も上がって、舌もよく動く。歯列をなぞって深く舌を絡ませると、ざらつく舌の感覚さえひたすらガイを煽った。ルークの崩れる腰を抱いて、深く口づけるとルークの漏れる声に鉄の理性は儚く消え去っていってしまいそうだった。
「なにそんなによかったか?」
「うるさいバカガイっ」
真っ赤にした顔に説得力が無くて笑うと首の後ろにルークの手が回って、さっきよりずっと密着した。
「積極的だなルーク様」
「こんな時に変な呼び方すんなよっ…うぁ」
色気の無い声だってガイを煽る。口内を貪っているだけでもう満足してしまいそうだった。宿で隣の部屋には女子部屋とジェイドの一人部屋。ルークが大声を上げることが出来る状況ではないから今日はキスだけ、と約束したのだ。
「明日にはバチカルに帰るんだから」
「お誘いか?いいよ、たっぷり可愛がってやるよルーク」
自宅の離れの部屋ならば、ルークを確かめられる。欲望をしっかり抑えつけて心の奥にしまい込んで、リップ音をたててルークの額にキスした。






お楽しみはまた明日
(さあルーク今夜は寝かさないぞ?)
(うわあああああ…!)
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