夏になる少し前。それでもハードな練習をこなす選手たちには連日猛暑日のような日照りだった。鼻と頬の頭が真っ赤になったザキさんを見て自分も同じように焼けたな、と思った。しゅーごーと間の抜けた声で呼ぶ監督の横にはドデカいクーラーボックスを転がす後藤さんがいた。
「ごとーからみんなにアイスの差し入れですよー食べて続きがんばろうね、ひひ」
「あざーす後藤さん!」
大声で世良さんが叫んで、世良さんはスタミナがあることをまた痛感した。
「ああ、いいよ」
この暑いのに後藤さんはスーツを着ていると思ったら世間的にはまだ初夏なんだと思って、なんだか自分の時間軸のズレにおかしくなってしまった。
「達海は今日は夏みかんって言ってたな」
「おおさすが後藤わかってるねぇ、さーんきゅ」
なんでか後藤さんは達海さんの好みを熟知していた。凄く不思議なんだ。だって達海監督は気まぐれだから。今日は夏みかんでも明日は別の、という人だというのに。
「椿、貰いにいくぞ」
「は、はい!」
ザキさんに声をかけられてクーラーボックスの前に急いだ。





「お前はミルクね」
「うんミルク」
「いちごとかでも良さそうだけど」
「ソーダは絶対駄目」
「う、ウス」
「あと絶対噛んじゃだめだよ」
「そーそーあと芝の上にたらさないように」
「ウス」
「変態おやじそんくらいにしてください」
「赤崎ひどいっ聡泣いちゃう!」
「ひどいよそんなやつじゃないと思ってたのにっ」
「なんすかそのキャラ気持ち悪いっす、いいよ椿好きなやつ取れ」
丹さんとガミさんは残り物でいいとかで、みんなにアイスを配っていた。ザキさんがソーダを受け取って、俺が顔を出すと2人がそんなことを言い出すものだから困っているとザキさんが助けてくれた。やっぱりいい人だな、ザキさん。
「なんにするの?」
「おすすめはミルクだけどなぁ」
「ほんとやめてくれませんか自由に選ばせてやってくださいよ気持ち悪い」
「なんだよ赤崎、お前だって多少期待がある癖に」
「俺はそんな疑似体験興味ないっすよ、本番見ちゃうと」
「「はぁ!?」」
「りんごにするっす」
「おう、じゃ向こう行くか」
「うす」
「おいちょっとまて赤崎それは酷い!」
「ちょっと赤崎!」
丹さんたちが呼んでいたけどザキさんが楽しそうに笑うから、嬉しくてそのままザキさんを追って走った。







男だもの!






「ザキさんアイス似合いますね」
(お前は別の意味で似合うから困るっつうの)




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アイスシリーズまずザキバキ!
このあとはガミキヨ書きたいなぁと思います。
タンビーでしゃばったけど
タンビーすき!
そして下エロネタごめんなさい!
これぐらいならばあり…
だと思います^p^
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