盛大なカレーパーティーが開かれた後のクラブハウスが静けさを取り戻した頃、寮に帰り今日は赤崎の部屋で飲み明かす!と大口を叩いた世良さんが酔いつぶれ、そんな後輩を呆れながらも堺さんは回収に来た。
「悪いな赤崎」
「いいっすけど、堺さんも大変っすね」
「本当だよ、ったく世良!なに寝てんだテメー」
「あ、堺さんだぁ堺さーん」
ベロベロの世良さんは堺さんにべったりとくっ付いてなにすんだ離れろ!と大声で怒られている。その声を聞きつけて部屋から椿が出てきて、苦笑いしていた。
「じゃあ世良さん宜しくお願いします堺さん」
「おう」
「酔っ払い襲わないでくださいよ」
「するかよ」
そのままずるずると世良さんを引きずって堺さんは帰って行った。







「よっせ」
「いっで!ん、堺さんっ」
どかっとベッドに世良を転がしてその上に跨る。
「なにが堺さんだコラ」
「い、いたいっす堺さぁん」
耳を引っ張ると酔っ払いがふらふらしながら言うから調子が狂う、と思った。
「おら、早く歯磨いて寝ろ」
「ん、堺さんもいっしょ…」
「ったく、洗面所行くぞ」
明日の練習はこれで大丈夫なのかということは頭の端っこに追いやった(今考えても頭が痛いだけだと判断した)。
「へへ」
「なに笑ってんだよ」
「堺さんが迎えに来てくれてうれしかったんす!」
全く今日は調子狂わされまくる。こんなに赤い顔してるからいけないんだ。夜が更けているのもいけない。こいつが酔っているのもいけない。あいつの怪我のせいでしばらくお預け状態なのもいけない。悪条件ばっかだ。俺がこんなに欲情するのはこいつのせいだ。
「世良今すぐキスしたい」
「は、え…っむう」
普段控えている酒のにおいに酔わされたと自分に言い訳しながら無理やり口づけをして、世良のTシャツに手を入れた。










全部君のせい







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反省点
・始めはザキバキのつもりが
いつの間にかサクセラ
・世良が寮住みかは不明
・赤崎達が寮にいるかも不明
・個人の部屋の間取りもわからない
・堺さんが寮に出入りしているか不明
・こんなに堺さんはムラムラしないと思う。

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テーマ「人外ファンタジー」
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