今日はオフで、寮には殆ど人が居なかった。俺たちもどこかに行こうかと言ったら、だったらザキさんと2人になれる場所がいいと言われて恥ずかしいことを言うなと思いながら、2人きりになれる寮の俺の部屋にいる。俺はひたすら洋楽のCDを整理して、その横で椿は俺の好きな曲を聞いている。
「椿」
「はい」
うっとりとした表情で曲に耳を傾ける椿が返事する。普段履かないカーゴパンツで胡座を掻いて、ラフなTシャツから覗く鎖骨が悩ましくてくらくらする。
「楽しい?」
「うっす、…こうやってザキさんの好きな曲を聞いてると、ザキさんに近づいてる気が…勝手にしてます」
「…そうか」
「ザキさん?」
顔を背けた俺の顔を覗き込む椿が照れたような恥ずかしいような顔をしていて、俺が照れてたのにちくしょう、と思いながら後ろから抱きかかえてびっくりして暴れる椿を押さえ込んだ。


スロータイム




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初ザキバキ…!!
初々しいカップルを目指します。

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テーマ「人外ファンタジー」
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