ガイはいつもルークの為にいるような、そんな気がティアはしていた。

喉が渇いたと言えば自分の水筒を差し出し、汗をかけば新しい服に着替えさせ、風呂に入れば丁寧に髪を拭き乾かす。
「前よりましさ。歯磨きも忘れずに出来るようになったしな」と言って嬉しそうに笑うガイは端から見れば、いい従者かもしれないが、このままではルークの自立はどうなるのだろう。



「なんだよティア」
「なんだよ、じゃないわ。いい加減にしなさいルーク。このままじゃいつまでも自立出来ないじゃない」
つい文句を言うといつもガイは助け舟を出してルークを宥めてしまうし、これでは埒があかない。

「放っておきましょう。ガイはルークを甘やかすのが仕事なんですから」
大佐に相談してみるとこう返されてしまった。
「ですが大佐、」
「それにルークはガイが居なくても意外に平気かもしれませんよ?」
「どういうことですか?」
首を傾げると大佐はガイを見るようにと指を差した。そこにはアニスとルークが遊んでいるのを目を細めて見ているガイがいた。そういえばこれは珍しい訳ではない。時たまガイはルークを慈しみの目で見つめているだけの時があるのだ。
「ガイはルークがいなきゃ
だめなんですよ、おそらくは」
と笑う大佐を横目に、私はルークを見つめるガイを見つめた。こんなに平和ボケしたガイは、ルークがいないと二度と見れないだろう。







him eyes see




(それでも、彼が少しでも自立してくれたら)

━━━━━━━━━━━━━━
ティアかあさん^^^^
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -