現代パロ
大学生ガイ×高校生ルーク



 ルークが持ってきた
バレンタインデーの
チョコレートの中には
ウイスキーが入っていた。
「どう?うまい?」
「これは成人しないと
食えないよ。
酒入りのチョコレートなんて
大方ナタリアにでも
勧められて買ったんだろ」
「…なんで分かるんだよ」
一粒口に入れると
むせかえるほどの洋酒の匂い。
ルークが自分で好んで
買うのは違うものだと
知っていたから、
誰かと買いに行ったのは
直ぐに分かった。

「大人はこういうのが
好きなんだってナタリアが」
「わかったわかった
お前に貰えたのが嬉しい」
綺麗な髪をかき回すように
撫でるとルークは
心配そうな顔をした。
本来くれるとは
思ってなかったんだ。
男がバレンタインのコーナーで
チョコレートを
右往左往して選ぶなんてのは
あまりにも恥ずかしい。
女の子を連れて行かなければ
入るのさえも嫌だな。

「ほんとだな?」
「ああ、ついでにお前まで
付いてきたら最高」
「な…っ変態!」
緋色の髪に負けないくらいの
赤い頬に唇を寄せてから
同じ事を呟くと、
今度は大人しく
一言いいよ、と言って
俺の首に腕を回す。
こんな大人っぽいプレゼント
は必要ないなと思いながら、
チョコレートの匂いと
酒臭い口でルークに
キスしてやった。





バレンタインキス




「ルーク、
上手くいきましたの?」
「ああ…ガイがとっても
喜んでたよ(俺込みで)」



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強制終了感が否めない。
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