現代パロ
大学生ガイ×高校生ルーク







 ガイの部屋に来るのは
終末の恒例だった。
お金の無い学生が、
毎週デートで遊び歩くのは
無理な話だし。
今もガイのベッドで
訳の分からない
機械の雑誌を読んでいる。
これほんとわっかんねぇ。
ガイはいつも通り
パソコンに向かってる。
卒論に向けて、
いま大事な時期らしい。
よくわからないけど
邪魔かと訊いたら
いっしょに居てくれと
言われたから、
大丈夫なんだと思う。

ぺら、とページをめくると
読み込んだ後があって、
それを探すのが楽しい。
「何読んでんだ?」
「んー。ガイが読んだとこ」
ガイはそのまま俺に
覆い被さってベッドに体重を
かけるとスプリングが軋んだ。
「この雑誌お前には
分かんないだろ?」
「さっぱり。なんだよガイ
重いだろ」
「な、しよ?」
女の子が喜ぶ爽やかな
笑顔で年相応の発言だから
その差に照れてしまう。
「昼間だっつーの」
「じゃあキスだけ、あとは
またこんどにする」
「そんなこと言ったって
するくせに」
「なに?いいの?」
ガイが眉を下げて笑う。
ああ、その顔大好きなんだ。
「…なんだよ、笑うなよ」
「いや可愛いなと思って」
「うっせ」
はいはい、と笑いながら
頭を撫でて俺の前髪をよけて、
目を瞑った俺に
あったかいキスをくれる。
「可愛いね、ルーク」
「うるさいさっさとしろよ」
俺の悪態も、
段々と只の照れ隠しに
なっていく。
ああ、なんだかんだいって
本当に欲しがっているのは
俺の方だ。
そう思いながら
またガイの唇を受け入れた。





君をもっと愛をもっと





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ガイはそんなルークに
気付いています。
ガイには常に
年上の余裕みたいなのを
醸し出してほしい。
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