ネフリーさんが
用意してくれた
ケテルブルクの高級ホテルは
料理も一級品で、
屋敷にも引けを取らない。
いや、もしかしたら
勝ったかもなと思った。
それは俺のご主人様も
同じなようだ。
一通り食事を終えて出てきた
デザートのケーキを
きらきらとした目で
見つめて、
見ているこっちが
胸やけするくらい
甘ったるい顔で
いるもんだから。

「ガイ、これうまい!」
「そーかそーか、
でも俺のはやらないぞ」
「でも本当に美味しいですわ」
「そうねかわいいし、
おいしいわ」
「アニスちゃん、これなら
何個でも食べちゃう!」
「何個も食べないでください
アニス?」


あいつが、
女の子に負けない
甘い笑顔が、
ケーキの甘さと
相成って、
いつでも俺を締め付けて。
あいつの笑顔で
熱が出そうなんだ。

ああ、あいつが、
あいつがどうしても
俺を熱くするから
俺があのケーキのクリーム
だったら、





溶けてしまいそう




「ほらほら
クリームついてるぞ」
「ん」
(「「バカップルめ…」」)


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頭ん中がルークで
いっぱいなガイ。
お熱なガイルク。


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