※主人公♂と夏限定のあのトレーナーが観覧車に乗っています。N主♂←エリトレ※





「なにか思い出している顔をしているね」
なぜだい?とふうとため息をついたエリートトレーナーのナツキは窓の外を仰いだ。
「…高いところ平気なんですか?」
「キミの方が気になったから」
今は平気だとそう言った。
彼は毎日観覧車の前で観覧車を見上げている。僕に気付くとバトルして、こうして僕と観覧車に乗るんだけど、彼は恥ずかしながら僕がびびっている様子を見ながらなにかを思って窓の外を見ている。いつか聞こうと思っていたのだ。
「…トモダチのこと」
「ご友人?」
「はい。」
「どんな?」
「どんなって…不思議で、でもポケモンを愛してる」
聞けば消息不明になってからもう何ヶ月も経つらしい。彼にとって大事な友人なのだろう。彼は言葉を選んでゆっくり友人について話してくれた。
「いつかまた会えるかなって、あいつと乗った観覧車に来てしまって…。ここなら歩いていても見つかるかもしれないし」
「見つかるよ」
「はい」
「それで悪いんだけどさ…」
「はい?」
「やっぱり手…つないでいいですか?」
「あっはい!」
ご友人には悪いんだけど、この観覧車では彼は僕のなんでね。こうして手を繋いでしまうことにいつの間にか優越感を覚えた。




夏のキミと観覧車




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エリトレのナツキが可愛くて。
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