「声でかい。うっせ」
「あっ、先輩に対してその態度!」
遠くから小森を呼んだら、小走りで寄ってきてこの悪態。でも体育会系だから先輩の言うことに従う癖はついてるようだ。
「はっ対した用事ないの?」
「や、ある!ストレッチ付き合って!」
「メンデスとやれよ」
「一回メンデスとやれよお前!人の気持ちも知らないで!」



「かったいな、おい」
「うるせあいたたたたたた」
「え、なに痛い?」
「痛い!」
両足を開いて上体を前に倒す。小森の肘が背中に刺さるから文句いうけどそう言うと小森は黙る。
「ストレッチは丁寧にやれっつうのに…怪我するっつうの」
「心配してくれんのはすげえ嬉しいよ!?嬉しいんだけどお前に怪我させられいたたたたた」
「心配!?はぁバッカじゃねえの。」
今にも死ね!とでも言いそうな顔で眉を持ち上げる。やべえ小森可愛いなんてこっぱずかしいことを考えて。
「わかったごめん!早く続き!」
「まじうるさい瀬古さん」
「い゛っお前だから痛いっつの!」
照れ隠しの痛みに耐えて、ベターなツンデレ小森に思いを馳せながら、今日はどんな寄り道をして帰ろうか思案する。小森が笑ってくれるような食事でも行こうかな。どうせ五月蝿いと悪態をつかれるんだ。ああ王道ツンデレ!小森のデレを一瞬でも見れるなら、大方のツンを我慢できる。
「ほーお、まだニヤニヤできる余裕があんだな?」
「痛い痛い痛い痛い!小森ギブギブ!」
「うるせえ!大方変なこと考えてただろ!」
「ひっひどい!」
二人だけなら少しはやさしいんだから。俺のツンデレヒロインは、大分手荒だけど。




王道に愛を!



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ベタなツンデレヒロイン気質な小森。
瀬古は思いっきりメンデスにひどいこといってるけど悪気は…ない笑
メンデスはいつも大友かケン様とストレッチするけどたまたま瀬古とやったら瀬古は死にそうにあそばれただけの話。
メンデスお茶目設定。

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