いつからだろう。
気がつくといつも目が悠紀を探している。
ああ、これが恋なのか。
何故悠紀なのか分からない。
けど悠紀じゃないと駄目。


俺らしくない。






しばらく悠紀を見ていて気がついたことがある。
悠紀は絶対本音を言わない。
俺はもちろん、仲のいいミキって子にも。

俺は別にそれでも構わない。
言わないのなら言えるような関係になればいい。

そんな思いで悠紀に告白した。

困惑しているけどどこか嬉しそうな顔で頷かれた時は本当に嬉しかった。







相変わらず悠紀は俺に本音を言ってくれないけれどそれでも楽しかった。



けど、心の奥底ではずって思ってた。

悠紀は本当に俺のことが好きなんだろうか。






だからあの時チャンスだと思った。
「…後藤さんかな、俺も」この言葉に俺の心なんてない。














別れようか

文字はこんなに破壊力があったのかと言う位ダメージが大きかった。
原因はわかっている。
けど俺は返事をすることができなかった。












集中できない。後藤さんが何か言っているけど全然頭に入らない。
悠紀はどうしたんだろう。そのことばかりが気になる。


後藤さんが手を振っている。
なんだろう。つられて後ろを向く。





思わず立ち上がってしまった。

「…加瀬!」


「おはよ」
「ああ、おはようさん、てちゃうやろ!お前、昨日…」
「…昨日、何?」
「…っ」
悠紀の中ではもう別れたことになっているのだろう。そんな考えが頭をよぎる。

「何?悠紀、昨日、なんかあったん?」


しまった。みんなには内緒にしていたんだ。













――――――――――

はい、というわけでして…
わたし作と言ってしまいたいです。
本当にありがとうございます!
白石くんかっこいいっすね!








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