家が近くて、親同士も仲が良くて。
俺たちもやたら気があったから一緒にいない理由が無かった。
毎日日が暮れるまで遊びまわって、時々怒られたりもして。

小学校の時にミニバスに入って、そこからは公園でやってたサッカーもハマってたゲームもやめてバスケに一直線になった。


やればやるほどうまくなって行く感覚が堪らなく楽しかった。
そうだ、努力は人を裏切らない。
仲間がいるから、和成が同じコートにいるからずっと走ってられる。

和成がPGで俺がSG。
あいつの正確なパスが俺に届いて、そのボールがゴールをくぐる。



俺にとってのあいつは最高の相棒だし、あいつも俺を信用してくれていた。




地元の中学に入学して、やっぱり俺たちはバスケ部に入った。

一生懸命練習して、でも時には二人で抜け出したりした。

先輩たちは上手くて、体格の差もあってか最初は歯が立たなかったけどなんとかスタメンになるまで上り詰めた。



「聖!」
「おう!」



俺たちってもしかしたら最強なんじゃね?

なんて思ってた。
流石に本当には思ってなかったけど。




俺とあいつ