(3/19)page
キラキラの雪とキミ


「わぁ!」

1月1日。うららは窓を開け、顔を輝かせた。









朝8時40分。
誰かに体を揺すられ、シロップは目を覚ました。

「ん〜。何だよ…」

「シロップ!」

元気いっぱいな声を聞いて、シロップは慌てて飛び起き、目をこすりながら声の主を見た。


「う、うらら!?」

「シロップ、明けましておめでとうございます!」

「えっ?あ、あぁ…。おめでとう。」

ニッコリ笑ううららに、シロップの眠気は吹っ飛んだ。

「…っていうか、なんで俺の部屋に…」

「あ、そうだ!外見て、シロップ!」


「外?」

首を傾げながらも、上着を羽織り、窓に近づく。

「うわ…!」

「ね、すごいでしょ?」

辺り一面の雪景色。太陽の光が反射し、キラキラと光っている。
あまりの眩しさに、シロップは目を細めた。

「すげー…」

それを聞いて、うららは満足そうに笑った。

「ねぇ、シロップ!ちょっと外出てみようよ!」

「やだ振り回されるシロップだった。


キラキラの雪とキミ

END