エンドレス


※付き合ってる二人の会話






「なーサクラちゃんサクラちゃん」
「なぁに」
「何でもない」
「なぁに、それ!」
「だってつまんねーんだもん。ちょっとは相手してくれよー」
「うるさいなぁ、ちょっと待ってなさいよ」
「そんな本、あとでもいいじゃんかぁー」
「つまんないなら帰ってもいいのよ」
「それじゃ、もっとつまんない」
「何なのよ、もう」
「何のために一緒にいるんだってばよ!」
「あんたが勝手にここに来ただけでしょ」
「ひっでー!」
「私、忙しいのよ」
「俺だって忙しいっつーの! 忙しい合間をぬって、わざわざ来たの!」
「わかったわよ。あと少しだから」
「俺より本のが大事なわけ!」
「うん、まあ」
「じゃあ俺、帰ろっかな」
「うん」
「……ほんとーに帰るよ?」
「うん」
「……帰らないと思ってんだろ」
「うん」
「じゃあね、サクラちゃん。バイバイ、また今度」
「……ちょっとナルト!」
「何?」
「帰っちゃうの?」
「だからそう言ってんじゃん」
「帰んないでよ」
「わがまま」
「うん、ごめんごめん。あと少しだから、それまでここにいてよ」
「………もー、しょーがねーなー」
「………」
「………」
「………」
「なーサクラちゃんサクラちゃん」

 振り出しに戻る。






「もー、ナールートー」
「………」
「私が悪かったわよ」
「……サクラちゃんは俺なんかどーでもいーんだろー」
「そんなことないわよ」
「じゃあ何で無視するわけ」
「だって忙しいんだもの」
「忙しいなら忙しいって最初から言ってくれりゃー邪魔しに来ないよ」
「来てくれて嬉しかったわよ」
「じゃあ何なんだよ!」
「忙しくてあんたに構ってる暇なんてないのよ。でも一緒にいたい」
「……すっげーわがまま」
「だから悪かったわね」
「でも好き」
「はいはい、ありがと」
「サクラちゃんはー?」
「はいはい、私も好きよ」
「なんか気持ちが全然こもってねー!」



(101227)


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