▼↓の補足
09/02 00:28(0


水戸部さんの回想

「みとべっ!」
聴いたことのないハスキーな声がしたほうを見れば、見覚えのある顔より幼い顔立ちの……
(そんな、まさか)
驚きのあまり硬直する。
真っ直ぐこちらへ向かって走ってくる、Tシャツに短パン姿の少年の髪や目元にはあまりにも見覚えがありすぎて、逆にパニックに陥る。あれではまるで小学生か中学生ではないか。
呆然とそれを見つめていたために、疾走する大柄な男子生徒が飛び出したとき反応が遅れてしまった。
あっ、と思った瞬間、細く小柄な体はいともたやすく吹っ飛ばされた。

慌てる男子生徒をどうにか宥め、混乱したまま伊月らしき少年を背負って部室へ急いだ。

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