お宝箱 | ナノ
ラブ・バブル

※少ーし大人発言?有り


「のこちゃんのこちゃん!」

誕生日前日、いつものようにイゾウさんと一緒にサッチさんのお店で飲んでいたら、ニヤニヤしたわんちゃんに呼ばれた。

座敷を離れてカウンターの方のわんちゃんの元へ行けば、はい!と渡された可愛い袋。
中を開けると、これまた可愛いらしいピンクの小瓶とお花の石鹸が入っていた。

「わぁ可愛い」
「うふふ、誕生日プレゼント!」

がんばって選んだの!と笑うわんちゃん。
一つ歳をとる日なんて正直忘れたい存在だけど、こうやって自分のためにプレゼントを選んでくれたと思うと、純粋に嬉しいな。

「ありがとう、わんちゃん」
「どういたしましてー」

嬉しいと同時に少し驚いた。
こんな普通のチョイスがわんちゃんにできるなんて。


「すっごく可愛いプレゼントだね…」
「でしょー?」

わんちゃんのことだから、もっとこう怪しげなオモチャとかスケスケの下着とかかと思ってたけど。
まさかこんな女の子らしいピンクの瓶の入浴剤なんて。
ふふ、やっぱりわんちゃんも女のコなんだなぁ

「使ってくれるー?」
「もちろん」

早速今夜にでも使おうかな
なになに?こっちはさくらの香りのジェルローショ…
ん?


「うんそれね、入れるとお風呂がぬるぬるになるやつでね、ローション代わりにもなるの!イゾウさんと使って貰おうと思って!」

「えっ、」

反射的にバッとイゾウさんを見てみれば、聞こえなかったようで座敷で平然とお酒を飲んでいる。

良かった、聞こえてないみたい。

イゾウさんとお風呂なんて
入ったことない訳じゃないけど、でも、やっぱり、恥ずかしいし。ましてや、ぬ…ぬるぬるなんて…
でも、入ってみたい、かも

頭で葛藤しながらうんうん唸ってる私なんてお構いなしにわんちゃんは楽しそうに話し続ける

「あとね、その石鹸はあんなとこやこんなとこがピンクになる石け「ありがとわんちゃんっ!もう黙って!」

わんちゃんを黙らせてから、丁寧にお礼を言って座敷に戻った。

そしたら、聞こえてないと思ってたイゾウさんが
「のこには必要ない石鹸だな」
なんて言うもんだから、私の顔は一瞬で真っ赤に茹で上がった。


【ラブ・バブル】


「ま、入浴剤の方は面白ェ」
「えっ」




HAPPY BIRTHDAY TO noco!!
UPできねぇもん書いてごめんあそばせ!←しちゃったよ!

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