7/6〜10限定拍手お礼文 Milky way 続きです。 そうして二人が船内へと続く扉に近づいた時、その扉の向うからドタバタと賑やかな音と聞き慣れた声がした。
「!?」
慌ててルリが駆け寄り勢いよく扉を開けると、酒瓶を手にしたサッチとエースにマルコの姿まで有った。
「・・・」
「覗いてんじゃねェよ…?」
「…おれは止めろって言ったんだよい」
「俺だって止めたぞ!?」
「元はと言えば、ルリを呼びに行ったイゾウが戻ってこねーからだろ!?」
そ知らぬ顔で煙管を吹かすイゾウを、真っ赤になったルリが涙目で振り返る。
「イゾウさん!?」
「そう言やそんな事も有った気がするなァ」
「気にすんなって、残念な事に殆ど見えてねーからよ」
「そういう問題じゃないの!サッチの馬鹿!」
「え?何で俺だけ!?」
ぷるぷると両拳を握り締めたルリは、3人を押し退けて船内へと入る。
「サッチの秘蔵のお酒、飲ませてくれたら許す!」
「待て待て、一番わりーのイゾウじゃねーかよ」
「サッチだから仕方ないねい」
「悪ィな、サッチ」
「頑張れよサッチ」
釈然としない顔で立ち尽くすサッチの肩や頭を各々叩いて、三人も後へと続く。
「早く取って来ないとお酒追加だからね!」
「あークソ、判ったよ。こんちくしょう」
わしゃわしゃとリーゼントを掻き乱しながら自室へと駆けていくサッチの後姿を、四人はケラケラと笑いながら見送っていた。
fin.
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