やばい。もしやからかいすぎたか?凄く…無言です。黙々とオムライスを食べるノボリさんにワロタ、となりそうな所だがとってもとっても居心地が悪いです。食後にリンゴを提供しても「ありがとうございます」と一言呟き、また無言でしゃりしゃり。…テレビで流れるバラエティ番組よ…もっと盛り上げなさいよ。と睨むが「いや、お前がなんとかしろし」と言うようにCMに突入した。おい、こらテンマくん逃げるな。戻ってこい。

「…そんなにテンマ様がお好きなのですか?」

「は?」

おい。一体何を言い出すんだよ。は?って素で言ったやないかい。違うよ!テンマくんの熱狂的ファンとかではなくだね、バラエティの雰囲気に呑まれてこの重たい空気から逃れたかっ…ちょ、馬鹿、重たい重たい重たい。空気がめちゃくちゃ重たい。今なら圧死できるわ。なんでや、何があったし。

「そんなに好きではないですが…如何致した?」

「カオル様が熱心にテレビをご覧になっておりましたので…。テンマ様も"いけめん"なのでしょう?」

心を込めてもう一度…「は?」。ちょちょちょ…ノボリさん一体あなたに何があったし。拗ねた様に私を見るとか一体なんなのこれは。まるであれみたいじゃないか。彼氏がグラビアアイドル見て可愛いって言ってるのを見た彼女の嫉妬的な…あ?私彼氏なの?いやいや私ヒロインだろうが、性別的な意味で。待て…とりあえず嫉妬してる彼女…もといノボリさんを…どげんかせんといかん。

「…テンマくんは、ノボリさんみたいに大人の魅力…色気と言いましょうかね。それがまだまだですね。なので格好良いというよりは可愛いに分類されると思います。なのでノボリさんの方が断然格好良いですよ?」

あぁ…私は一体何を言っているの?自分でよくわかんねぇよ。と視線をテレビに向けた。…この彼女面倒くさいんですけど。って違う違う違う。彼女じゃねぇよ。ただの家主だよ。てか何故無視されてるの?なんか反応しなさいよ。チラッとノボリさんを見たら無表情。む、無表情!?あれだけ私がフォローした…のに?無表情だが…耳は真っ赤である。て、照れてやがる…!

「し、食器下げますね!!」


…駄目だ。なんとなく今ノボリさんと居るのは駄目な気がする。急いで食器を下げ、洗い出す私。なんかな、変なフラグ立ちそうな気がするんだ。だからマッハで洗って、マッハで乾燥機に突っ込んで、マッハで風呂に逃げんぞ!!あ、泡が飛んだ。最悪や。


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無意識に嫉妬しちゃう兄さんうまうまです\(^O^)/←




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