んー…めっちゃ寝てしまった。ダブランがユニランだった頃の夢見てたわ〜。ベランダから帰ってきたユニランを出迎える夢。ちょっと懐かしかったな、うん。
で、ノボリさんを風呂場に押し込んだ私は、急いで夕飯の準備に取りかかっているのである。まるで主婦のようだと苦笑しながらな。…となると、私の足を踏みまくるチラーミィとそれに攻撃するバチュル、念力で私の髪を三つ編みにして遊ぶダブランは…手の掛かる子供ってとこかね?…いやこんな執拗に足を踏んでくる子供って嫌すぎるだろ、常識的に考えて。
…全くさ、ちょっと落ち着けってば。腹が減ってるのはわかってるんだからさ。ほらよ、とペレット状のポケモンフードを三つの皿に入れて床に置けば、恐ろしい勢いでがっつき始めた。いや、がっついてるのはチラーミィだけだった。お前、それでメスだったら私びっくりだからな。私の心を読んだのかチラーミィさんの怖い顔!▼が炸裂した。
「…変なのに懐かれたもんだよ」
…悪い気はしないがね。さてさて、人間様のご飯も作らないとな。今日は何にしようか。あー…なんかオムライス食べたい。よし、今夜はオムライスだ。…お、オムライスを食べるノボリさんが想像つかないけど、まぁ食べてくれるでしょう。食わないときは顔面に投げつけてやろう。そうしよう。
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えっと、サラダも用意したし…コーンスープも温めたろ?あとは…リンゴでも剥いときゃいいかな。二人分の夕飯をテーブルに置きながらこんなもんか、と呟いた頃パジャマに着替えたノボリさんが登場した。…何度見てもまじまじ見ちゃうよね。いや、イケメンは何着ても似合って羨ましいこって。きっと股引とか素敵に着こなすんだぜ。くそ…!結局は顔なのか!ガン見する私に首を傾げるノボリさん。
「どうかなさいましたか?」
「いや…ノボリさんはイケメンだなと」
「いけめん…とは?」
「…格好良い?的な?感じですよ」
まぁ格好良いもんね、普通に。まぁちょっともみあげが気になる…モニョモニョ。そういやそんな名前のポケモンいたよね。…ポニョポニョだったか?プリンとかピッピ的なポジションかと思って育てて進化したのを見て全私が泣いたのを覚えている。 あー…んなことより腹へったわ。ノボリさんも風呂から帰還した事だし、飯食おうぜ!とノボリさんを見るが何故か彼は固まっていた。なに?私冷凍ビームでも放っちゃったわけ?どないしたん?…あら、耳が赤い。よく見れば表情は相変わらずのへの字だが、耳が真っ赤。…なんだよ〜、ノボリさん照れてんのかよ〜。あれだな、純情少年的な。
「ノボリさん、意外と可愛いとこあるんすね。そんなノボリさんもきっとモテる事でしょう」
「か、かかか、からかうのは止めて下さいまし!」
ニヤニヤ笑う私に耳を真っ赤にしたノボリさんはめっちゃどもってた。なんだよ、ギャップ萌えってか?可愛さアピールってか?イケメンのくせに。イケメンのくせに!!(大事な事なので二回言いました)フン…どーせ、私は可愛げのない女ですよー。ていうかさ、そんな事より飯食おうぜ!
--------- 主人公が言ってるのはゴニョニョの事です\(^O^)/ あれは裏切られたね…。
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