ノボリに怒られるノボリに怒られる!と騒いでいたクダリさんも諦めたのか指示を出し始めた。よしよし、私がレパルダスを引きつけている間に倒してくださいな!傘で攻撃を避けるが、レパルダス…バンギラスよりめちゃくちゃはえぇぇ!!ちょ、ちょ…待てよ!ひぃー!
「目が足りないー!レパルダス速すぎー!!」
「カオル、しっかり!ほら、次来たよ!!」
「ぬわ!!クダリさん、ナイス!」
クダリさんの一声でレパルダスから放たれた衝撃波をギリギリ回避する事が出来た。さっすがダブル専門のクダリさんですね!ヒューヒュー!!…しかしだね、この素早いレパルダスさんをどう捕らえるか…むむむ。考えながらも攻撃を避け続ける私って意外と凄くね?てかプラ男A!貴様人間に向けて容赦ない攻撃させるなや!!
「シビルドン、とどめだ!!」
なぬ?とどめとな?チラッと視線を向けるとシビルドンがミルホッグを尻尾で殴りつけていた。ト、トラウマになりそうだよ!!ミルホッグは床に突っ伏したまま動かない…。勝者!シビルドンさん!!というわけでこっちを助けてください。こちとら傘のビニールが取れて骨組みしか残ってないのです。武器が傘(骨組みのみ)って悲し過ぎるわ!…流石にこれ以上は無理だな。
「シビルドンさん、後はお任せします!」
「もー、何で僕には言ってくれないの?」
「貴方は指示してるだけじゃないですか。戦ってるのはシビルドンさんです」
私の一言にクダリさんはウっと言葉を詰まらせる。…まぁ、戦況を見て冷静に指示してるとこは凄いと思いますよ、と言えば「本当!?」と嬉しそうに笑うクダリさん。本当だよ。本当だからさ、早くレパルダス倒そうよ!
「くそー…、卑怯だぞ貴様等!」
「卑怯なのはてめぇらだろうが!さっさと引きやがれ!!」
「カオル、こわーい!」
「ばっ!怖くないわ!!」
なんで味方から怖いとか言われないかんのですか!!不服!カオルさん不服です!…くそ、駄目だ。速くて追い付けない…それはシビルドンも同じらしく見事に固まっていらっしゃる。うぉおおい!八方塞がりとはこの事かい!いや、待て…落ち着こうカオルよ。きっとクダリさんも何か考えているはず…。そういう期待を込めてクダリさんを見ればニンマリ笑顔でたらたらと汗をかいている。
「うーん…困ったな〜」
駄目だ、私がなんとかしないと。
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