ねぇ信じられる?着いた瞬間ポケモンバトル開始ってさ、信じられる?いや、目の前でポケモンバトルって凄い興奮するけど、2対1とか酷過ぎんだろ、プラズマ団員よ…。少しこの状況に至るまでを説明したいと思います。
「レパルダス!行け!!」
「ミルホッグ、お前もだ!」
…こいつらも長いのでプラ男Aとプラ男Bとしよう。まず私とクダリさんが辿り着いた時にはプラ男Aとプラ男Bは既にハッキングを開始しようとしていた所だっだんだ。まぁ阻止するわな。クダリさん、シビルドン出しちゃったんだぜ!びっくりしたよ…こいつも馬鹿でかいんだよ!二メートルはあるよね、うん。しかしね、このお部屋、電気とか駄目そうじゃない?パソコン的なのがぶっ壊れそうじゃない?
多分そういうの考えてるんだろう。クダリさんはタイプ一致の電気技を指示しない。プラ男達も感づいたのかミルホッグとレパルダスを繰り出すわけですよ。そして2対1といういじめの始まり。って酷すぎるわ!!
「シビルドン、避けて!ミルホッグに…あぁ!もう一回避けて!」
「クダリさん!あなた、ダブル専門でしょ?なんでシビルドンだけなんすか!?」
「部屋に置いてきちゃったのー!!」
な ん て こ っ た い 。レベル差的に言ったら圧倒的にシビルドンが上だろうが…二匹同時に相手するんじゃ…あ、レパルダスがシビルドンの背後から攻撃しそうな…。クダリさんも気付いてない…プラ男Aめ…狡い奴だな!!こうなりゃやるしかないわ!チッと舌打ちをして走り出す。隣でクダリさんが「カオル…!!」って呼んだ気がするけど気にするものか! シビルドンと背中合わせするようにして、レパルダスの攻撃を傘で防ぐ。つ、辻斬り的な何かかしら?タイプ一致技こえぇぇ!!なんとか押し返して息を吐く。しかしあれだな、この傘よく保つよね。よしよしと傘を撫でていると視線を感じた。
「…シビルドンさん、貴方の背中私に任せてくれよ!」
ニッと笑いかければコクリと頷くシビルドン。ふふ、バンギラスすら打ち負かしたからね。任せたまえよ!私、誉められて伸びるタイプなの。そこんとこ宜しく。さて、背中合わせになってにじり寄る敵を睨む。これで2対2…!クダリさんが戻っておいで!って叫んでるけどスルースキル発動である。
「シビルドンさん、いきますよ!」
私の掛け声で、同時に地面を蹴って前に出る。第二回異種バトル…タッグバトル編の開幕だぜ!
「ど、どうしよう…ノボリに怒られちゃうー!」
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