只今私カオルは軽く拷問に合っています。クダリさんが無言で私を見てくるんだよ…。いや、スルーしてるけどさ…なんだ?何か用があるなら言ってくれ。変な威圧感を感じて怖いんです〜!そんな感じで10分位経過した頃だろうか、クダリさんのインカムに何か連絡が入ったみたいだ。なんだか…慌てている様子。一体どないしたん?首を傾げるとクダリさんが私の腕を掴んできた。は?

「クダリさん、どうしたんですか?」

「一緒に来て!移動しながら説明するから!」

「あ?ちょ、危な!走るから、離してください!」

身長差が激しいんだからちょっとは加減しろやーい!転けるだろが!心の中で叫びながらクダリさんの隣を走る。今日の私は走ってばっかりだなぁ。健康的じゃね?明日足がパンパンになりそうだけどな!やだなぁ、全く。足ほぐさないと…などと考えているとクダリさんが口を開いた。あ、そういや説明するとか言ってたね。

「ノボリから連絡があったんだ。プラズマ団が…バトルサブウェイのシステム中央制御管理室を乗っ取ろうとしてるんだって」

「…そうなんですか〜」

ごめんなさい。ちょっと言ってる意味が分からんので適当に相槌は打ったけどそんなに睨まんといて。とりあえずあれだろ?ハッキング的な?勝手に列車が止まったのもそのせいなんでしょ?わかった…わかったからそんなに睨まんといて。怖いわ!…あれ?なんでそんな大事な場所に私まで行かなきゃならんの?

「…クダリさん、私そこに行って良いんですか?」

「僕、カオルを見張ってなきゃいけないから一緒に行って大丈夫!」

「見張り…だと?……私、そんな扱いされてたんかい!」

ショック。カオルショック。何もしてないのに不審者と思われてるとは。いやバンギラスボッコにしたけどさ?自己防衛じゃん?ポケモン大好きクラブが怒るから駄目ってか。ど畜生め。割としょんぼりする私にクダリさんはニンマリ笑顔を見せる。

「僕は君が危険人物とは思えないけどね。まぁいきなり殴られそうにはなった時はびっくりしたけど」

「…その節は大変失礼致しました。土下座すりゃ良いですか?」

「あはは!もう気にしてないから大丈夫だよ!」

大丈夫ならぶり返しちゃ駄目!気にしてるんだから!そうこうしている間に中央制御管理室に辿り着いたのだった。



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