バンギラス超こえぇぇ!!オッス、オラ、カオル!割とすぐに二度目の死を迎えそうだぞ!バンギラスが振り回す尻尾を避けながらまじでどうしようと考えるが、如何せん私の武器は拾ったビニール傘だけだ。

「あぁ、くそ!どうするよ!!」

何も出来ずイライラが募るばかり。どうやらそれは向こうも同じな様でさっきから凄い吼えている。おまけに目は血走っていて恐ろしいにも程がある。本当、どうするよ…。汗を拭い、バンギラスを睨む。すると、今まで尻尾を振り回していた奴がピタリと動きを止めた。…なんだ、嫌な予感がする。一体どうするつもりかと様子を見ていれば、今までよりも大きな咆哮を上げ尻尾を振り上げて、力強く床に叩きつけた。直後大きく揺れが起こり、衝撃波が床を伝う。

「…っ!!地震か!」

気付いた時には地震の衝撃波が身体を襲っていた。う、うおぇ…めっちゃ揺れて気持ち悪いぃぃぃ…!!衝撃波が消えた後も頭がぐらぐらする…。バンギラスめ…お前本気やないかい。しかしサブウェイ内は凄いな…。こんなに派手な攻撃にもビクともしないとは。それは私もだよね。地震って威力100とかじゃなかった?…すげぇぇぇ!!私すげぇぇぇ!!無傷な私を見てバンギラスが目を見開いている。へへん!

「神様まじ感謝…んんん!?」

急に大人しくなったバンギラスの周囲に鋭く尖った岩が浮かんでいる。こ、これは…ストーンエッジか!?ちょ、ちょ…それ君のメインウェポンでしょ!?わかった!私が悪かった!調子に乗ってました!だからちょっと話し合おう!が、バンギラスはだが断るといった感じで岩を私に向かって発射したのである。

「わわわわわわ!!うお!あっぶねぇ!!ええい、くそ!!」

気合い。そうまさに気合いだった。人間やろうと思えば何でも出来る。もっと、暑くなれよぉぉぉ!!頭の中で松岡の修造さんが叫ぶが凄く…うるさいです。意外と冷静に避けていくが、これがずっと続くのは正直しんどい。そろそろ私も何かしたいのだが…なんて考えていると、バンギラスが今までよりも巨大な岩を浮かばせた。…まじか。



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