夏祭り浴衣姿、君の横顔

人魚は空を泳ぐ

からっぽの時間

夜空に咲いた光る花

始まった瞬間から終わりに向かって進んでいるのだから、

空想をしていても季節はわからないまま

夏は足音も立てずにするりと通り過ぎていく

夜の囁きは鈴の声、

静と動

抱きしめたのは君の脱け殻

冷えた悲しみが目を覚ます

息すらできないまま

また、夏が終わる


寂れた
葉落ち月








8月





 


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