住人の散歩





さっきまで居なかったくらげが目の前を、遠くを、横を、自由に流れていた。


白く淡い彼らは
フワフワ フワフワ
優しい心にさせる。



突然、頭の上に強い風が通った。
顔を上げてみる
大きなお腹が通過中 …


くじらだ。


ここの住人なのだろうか、片方に3本ずつあるひらひらした手で夜をかき、優雅に泳いでいる


旅人といとこは立ち止まり、しばらく眺めていた。

くじらは右の壁から左の壁の奥へ泳ぎ、小さくなり、見えなくなった。




再びくらげと星の広がる夜



弱まってきた星の中を再び歩き出した。
たくさんの同じトンネル
もう少し歩き、星が晴れた頃に入ろう。







細道はどこまでも続いていた





- 3 -


[] | [*]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -