右の道
今日もいい青空だ。
調子にのった雲が遠く遠くへ泳いでいく
あっという間に旅人の手のひらより小さくなった
元気な奴らだ。
弟は相変わらず旅人の左肩で夢を見ている
もうだいぶたつ
肩が傾きそうなのでつねってやろうか少し悩むがやめておいた。
つつかれると痛い
いとこは旅人の右側をゆっくりゆっくり歩いている
マイペースに巻き込まれ、ついつい同じペースで歩いてしまう
左右バランスよく妙な圧迫感があった
しばらくぶらぶら歩いてみた
右側に大きな壁に覆われた道が見えてきた
壁の迫力に圧されたのか道は細い
どうやら控えめな道らしい
… 行ってみよう。
道に足を踏み入れた途端、辺りが一気に暗くなった
これでは何も見えない。
何度もまばたきをして目を慣らすことにした
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