▽世界観 昭和初期、軍靴の音高いこの時代に蔓延る奇妙な怪異。 語り部がレンズに写すのは果たして何なのか? ※ホラー、エログロ、その他不適切な表現を多数含みます。苦手な方はご注意下さい。 ▽登場人物 ▼谷口行夫 タニグチユキオ 語り部。写真館を営む。猫背ぎみでひどい近眼。吃音。時々、カメラのレンズを通して怪異を映す。榊の紹介で枯木と知り合う。 ▼化野枯木 アダシノコボク 傾いだ一軒家に住む胡散臭い贋作絵師。いつも不機嫌な表情をしている。三白眼で、髪を肩まで伸ばしている。右腕から首まで蛇の痣がある。 ▼斎 キヨ 枯木と同居する少女。神を降ろす巫女の血統。右目は薄緑で左目は薄青。左足が不自由。背中まである長い髪をリボンで結わえている。百目鬼と仲良し。 ▼百目鬼 ドウメキ 本名は不明。枯木の隣家に住む青年。オカマ。たれ目がちで睫毛は長く、唇は厚め。赤茶けた長い髪を束髪にしている。意外と怪力。 ▼榊 サカキ 谷口の知人。職業不詳。かつて陸軍に在籍。谷口の写真館に訪れたり、客をよく紹介している。禿頭で彫りの深い厳しい顔立ちをしている。 ▼絵島 エジマ 本名は不明。枯木の近所に住む青年。左目だけ穴の開いた袋を顔に被っている。声から察するに枯木より若い。 ▼船曳安徳 フナビキヤスノリ 陸軍大佐。オカルトに傾倒し、怪異を利用しようとする。飄々として掴み所がなく、逃げ癖がある。 ▼薬袋治彦 ミナイハルヒコ 陸軍少尉。船曳の部下。右目の下に泣き黒子がある美男子。ちゃっかり者の野心家。 ▼笹川信正 ササガワノブマサ 陸軍少尉。船曳の部下。眉の濃い頑健な体つきの青年。何故かよく船曳に巻き込まれる。苦労人。 ▼物集芳弘 モヅメヨシヒロ 幽冥会に属する研究者。船曳大佐とは対立する。専門は人体再生。俳優のように気障な男だが左目は義眼。しかし具合が良くないのか焦点が合うことは稀。 次 ← |