*ソノオタウンが舞台です
*色分けはしません
*竜牙は今回は登場しません
「ついに待ちに待ったコンテストだよ! うわぁ…人が多いね幸夜、蒼陽!」
『それはそうでしょうね、コンテストですから』
『だな』
自分の頭の上にいる蒼陽と、すぐ横にいる幸夜にテンション高めに言ったら、素っ気ない返事が返ってきた。何てつれない奴らなんだ!もう少しこう、オブラートに包んで言っ てくれないかな……。
数日前、偶然ポケモンセンターでコンテストのお知らせを見た。もちろんコンテストなんて生で見たことなんて無かったから幸夜と蒼陽にねだりまくって2日前にやっと許可を貰ったのだ。どれほど頑張って許可を貰ったかっ!……思い出すだけで涙が出そうになる。 そんな努力の末の初コンテスト。許可を貰った瞬間からずっとソワソワして幸夜に「あー、もう落ち着け!」と何度言われたことか。ポケモンセンターから歩いて少し、見えてきたコンテスト会場の近くには出場ポケモンとトレーナーたちがウォーミングアップをしている。
『へぇ。珍しいポケモンもたくさんいるな』
「そうだねー。あ、あのポッチャマかわいい!」
『あまりはしゃがないでくださいね?転けますよ』
「転けないよっ! …あっ!レントラーだ!かっこいい!」
『あ、おい!ユイ!』
すっと視界にとっても凛々しいレントラーが入った。レントラーは私の大好きなポケモンに完璧に入ってるし、かっこいいポケモンやかわいいポケモンを見たら抱きつきたくなるのが常識な私が抱きつきたくなるのは必然だと思う。いや、きっとみんなの常識だろう。 タッ!とレントラー向かって駆け出す私を幸夜が止めようと声を荒げる。でもそんなものは気にしない!
「やばい!近づいてみるともっとイケメン!」
あと少しっ!レントラーに抱きつこうとスピードを上げた瞬間、ドンッ!と何かにぶつかった。
「きゃっ!」
「うわぁ!」
……ん?「きゃっ!」と何とも女の子らしい声がした方を見てみると、自分とぶつかった だろう可愛らしい女の子が尻もちをついて地面に座っていた。
「うわぁぁ!ごめんなさい!大丈夫ですか?!」
「はい、大丈夫です!気にしないでください」
ニコッとこちらを見て笑った絶世の美少女(仮)にとても心が和らいだ!ユイに1000のダメージ!効果はバツグンだ!この子癒しのオーラでも出してるんじゃないの?
「ヒナタさまああああ!?大丈夫ですか!?お、お怪我はありませんか!?」
「だ、大丈夫だよ蒼刃。ケガとかもしてないし」
美少女に駆け寄り必死に声をかける美青年。なんとも変わった光景だ。
「マスター!?大丈夫ですか?だからあんなに走るなって言ったんですよ!ケガはないですか?」
「うん。大丈夫だよ蒼陽、ありがとう」
『ヒナタちゃん早いよ、僕を置いて行くつもり?』
聞こえた声に顔を向けるとそこには子供たちにどのポケモンが好き?と聞いてみると必ず答えるであろうポケモン。ピカチュウがいた。か、可愛すぎるでしょー!
「ご、ごめんね雷士!」
『おい、ユイ!待ちに待ったコンテストだからってあんまはしゃぐなよ!』
「ごめんって幸夜。だってレントラーだよ!?あんなかっこいいレントラーが目の前に いるんだよ!?」
『あー、はいはい、レントラーですね。そうですねー』
「え?ちょ、何その華麗な棒読み。酷くない?酷くない?」
『そんな2度も言うなよ』
「あ、あの…」
「え?あ、はい」
「もしかしてポケモンの言葉を理解出来る…とか?」
「!はい、そうですけど、まさかあなたも?」
「はい!そうなんですよ」
私がぶつかってしまった美少女はなんと 私と同じでポケモンの声が分かるそうです。
*色分けはしません
*竜牙は今回は登場しません
「ついに待ちに待ったコンテストだよ! うわぁ…人が多いね幸夜、蒼陽!」
『それはそうでしょうね、コンテストですから』
『だな』
自分の頭の上にいる蒼陽と、すぐ横にいる幸夜にテンション高めに言ったら、素っ気ない返事が返ってきた。何てつれない奴らなんだ!もう少しこう、オブラートに包んで言っ てくれないかな……。
数日前、偶然ポケモンセンターでコンテストのお知らせを見た。もちろんコンテストなんて生で見たことなんて無かったから幸夜と蒼陽にねだりまくって2日前にやっと許可を貰ったのだ。どれほど頑張って許可を貰ったかっ!……思い出すだけで涙が出そうになる。 そんな努力の末の初コンテスト。許可を貰った瞬間からずっとソワソワして幸夜に「あー、もう落ち着け!」と何度言われたことか。ポケモンセンターから歩いて少し、見えてきたコンテスト会場の近くには出場ポケモンとトレーナーたちがウォーミングアップをしている。
『へぇ。珍しいポケモンもたくさんいるな』
「そうだねー。あ、あのポッチャマかわいい!」
『あまりはしゃがないでくださいね?転けますよ』
「転けないよっ! …あっ!レントラーだ!かっこいい!」
『あ、おい!ユイ!』
すっと視界にとっても凛々しいレントラーが入った。レントラーは私の大好きなポケモンに完璧に入ってるし、かっこいいポケモンやかわいいポケモンを見たら抱きつきたくなるのが常識な私が抱きつきたくなるのは必然だと思う。いや、きっとみんなの常識だろう。 タッ!とレントラー向かって駆け出す私を幸夜が止めようと声を荒げる。でもそんなものは気にしない!
「やばい!近づいてみるともっとイケメン!」
あと少しっ!レントラーに抱きつこうとスピードを上げた瞬間、ドンッ!と何かにぶつかった。
「きゃっ!」
「うわぁ!」
……ん?「きゃっ!」と何とも女の子らしい声がした方を見てみると、自分とぶつかった だろう可愛らしい女の子が尻もちをついて地面に座っていた。
「うわぁぁ!ごめんなさい!大丈夫ですか?!」
「はい、大丈夫です!気にしないでください」
ニコッとこちらを見て笑った絶世の美少女(仮)にとても心が和らいだ!ユイに1000のダメージ!効果はバツグンだ!この子癒しのオーラでも出してるんじゃないの?
「ヒナタさまああああ!?大丈夫ですか!?お、お怪我はありませんか!?」
「だ、大丈夫だよ蒼刃。ケガとかもしてないし」
美少女に駆け寄り必死に声をかける美青年。なんとも変わった光景だ。
「マスター!?大丈夫ですか?だからあんなに走るなって言ったんですよ!ケガはないですか?」
「うん。大丈夫だよ蒼陽、ありがとう」
『ヒナタちゃん早いよ、僕を置いて行くつもり?』
聞こえた声に顔を向けるとそこには子供たちにどのポケモンが好き?と聞いてみると必ず答えるであろうポケモン。ピカチュウがいた。か、可愛すぎるでしょー!
「ご、ごめんね雷士!」
『おい、ユイ!待ちに待ったコンテストだからってあんまはしゃぐなよ!』
「ごめんって幸夜。だってレントラーだよ!?あんなかっこいいレントラーが目の前に いるんだよ!?」
『あー、はいはい、レントラーですね。そうですねー』
「え?ちょ、何その華麗な棒読み。酷くない?酷くない?」
『そんな2度も言うなよ』
「あ、あの…」
「え?あ、はい」
「もしかしてポケモンの言葉を理解出来る…とか?」
「!はい、そうですけど、まさかあなたも?」
「はい!そうなんですよ」
私がぶつかってしまった美少女はなんと 私と同じでポケモンの声が分かるそうです。