「はい、じゃあ開けるよ」

そう言ってドアを開けた雷夏
ドアから顔を覗きこんだクレハとヒナタ。
ヒナタはすぐに部屋に入って、氷雨に近づいた

「心利くんに何もしてないよね!?まだ心利くん純粋なままだよね?」

そう言いながら氷雨の肩を揺らすヒナタ

「少々弄り過ぎましたが、彼は素直な子です。自分がされて嫌な事は相手にしないでしょうし大丈夫かと」

「良かった…」

ヒナタはホッとした表情で胸を撫でた。
そんなヒナタを見て氷雨はコホンとわざと咳こみ言った

「…で、ヒナタくん。どういう状況か説明…してくれますよね?」

「ハ、ハイ。説明サセテイタダキマス」

氷雨は爽やかな笑み(ブラックスマイル)で聞きヒナタは片言で答えた
一方その頃、クレハは…

「クレハさん!あの人、あの人…うぁぁぁ」

「…嫌な事があったんだな。お前の顔を見ればわかる」

「パーカー、パーカーがぁぁ!」

「とりあえず、泣き止め」

泣きながらクレハにすがりつく様子を見ると、どっちが大人か不安になってくる

「…なるほど、以外と相性いいみたいだね」

「他人事だね、雷夏」

「実際そうだよ、雷士」

この、雷夏の実験(イタズラ)で、交流が深まった様子を見て、雷夏は1人意味深な笑みを浮かべ、雷士はそれを見て引いていた。

「雷夏、キモい」

「ひっどいな…雷士」

そう言いながら、お互い笑いあっていた。


end

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