葉月と紅矢の場合

「はい、じゃあ…頑張ってー」

雷夏は棒読みでそう言って葉月と紅矢をボールから出した。

『誰だ…こいつ…』

『あ?どういう意…おい!!雷夏!』

「説明は何もないから、うん、頑張ってー」

そう言ってドアをバタンと閉めた雷夏

『おい雷夏、説明しやがれ!』

ドンドンドンとドアを叩く音をBGMに雷夏が爽やかな笑みを絶やしながら戻ってきた

「ち、ちなみにクレハちゃん、葉月くんは…」

「俺様ツンデレ、ちなみに草タイプ。」

クレハではなく、雷夏が淡々と答えた

「タイプ以外紅矢と一緒だ」

「(えぇぇぇ…それってヤバくない!?でも暴力はふられてなさそう…あれ、何でだろう涙が…)」

名前までは聞いて居なかったのか紅矢と葉月が似ていると聞いて、ヒナタは1人ツッコミをしていた

『チッ、クレハ後で説明しなかったら…切り刻む』

「何故私が…」

「(暴力あったよ!!)」

「まあ、後は部屋の中にいる2人に任せよう」

「人任せ…」

「雷士煩いよー」

___________

ここからは、二人の会話をお楽しみ下さい。

『…たくテメェの連れのせいで、とばっちりくらった…。どう落とし前つける気だ』

『知るか。俺も被害者だ馬鹿野郎』

『あ゛ぁ?誰が馬鹿だって?』

『テメェだ馬鹿。何だ?お前には耳がないのか?そんなにでかい耳は飾りなのか?』

『決定だ…テメェは燃やし尽くす!!』

『上等だ!テメェなんぞ切り刻む!』

『減らねぇ口叩くのも今のうちだぞ!餓鬼が!』

『これはこっちの台詞だ!犬が!』

『んだと!?草蛇!!』

結論 バトルが始まる

___________

「うわ…見事ツンデレ同士…うんじゃあ今日からツンデレ王子sと呼ぼうか」

「今のどこにツンデレ要素が!?」

「どこって…」

「どっかだよヒナタちゃん」

「「(打ち合わせでもしたのか…?)」」

雷夏の意味がよくわからないボケにツッコミを入れたヒナタだが、雷士と雷夏の見事な連携プレイに思わず、遠い目をしたヒナタとクレハだった…

「まあ、あの2人を戻して次、いってみようか」

遠い目をしている2人を軽く無視をして雷夏は準備を始めた――



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