long | ナノ







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『…と、言う訳で。仲間になりました紅矢さんです!』

〈紅矢様でも良いんだぜ〉

『この暴く〈あ"ぁ?〉何でもないです』


ジョーイさんに預けていた雷士と蒼刃が戻ってきたので、新しく加わったガーディの紅矢を紹介した。

初っ端から脅されているあたしってどうなの?怒ると土下座させる雷士も怖いけれど、それでもこの暴君ガーディほどではない。…まぁ悪い子でもないんだけどねきっと!


〈な…っ!本気ですかヒナタ様!?〉

〈まさかの展開だね〉

『本気本気、紅矢から仲間になりたいって言ったんだし!』

〈仲間になりたいなんざ言ってねぇだろコラ!テメエを手下にしてやるって言ったんだよ!〉

『嘘だー!俺を連れていけって言ったじゃん!それってつまりそう言うことでしょ!?』

〈生意気な口聞くなガキが!!〉

『いだだだだ!!ゴメンってばゴメンなさい!』


あぁ、本当に横暴キングだ。トレーナーの足に噛み付くとか有り得ないよね普通!?

…一応手加減はしているみたいだけれど。じゃなかったら流血しているだろうしね。


〈貴様…っヒナタ様に何という事を!手持ちになったのなら主を敬え!〉

〈はっ、俺は俺のやりたいようにやる。コイツについてきたのも気まぐれだ〉

『まぁまぁ落ち着きなよ2人共…。とにかく出発するからね!』

(何か面倒くさくなりそうだなぁ…)


今日のあたし達の目的地はリゾートデザートなのだ。もう日も高い、暗くなる前に調査を終わらせないと。


『はい、蒼刃と紅矢は1度ボールに戻ってね。それじゃ行くよー!』


雷士はいつも通りあたしの頭の上。蒼刃が不満げだったけど文句は後で聞く事にした。



−−−−−−−−−−



『わ…っ砂嵐が凄いね』

〈まぁ砂漠だからね。目に入らない様に気をつけなよ〉


道中のトレーナー達とバトルしながら4番道路を進み、何とかリゾートデザートへのゲートへ到着した。


『いやーそれにしても…皆強いから賞金入りまくりだよ!相手にはちょっと申し訳ないけど』

〈とりあえず紅矢が容赦なかったね。向こうのポケモン凄くビビってたし〉

『あの横暴キングは本当血の気が多くて困っちゃうねー…ってわぁあああ!!こ、紅矢暴れないでよゴメンなさいあたしが悪うございました!!バトル勝ってくれてありがとうございます!!』

〈ちょっと恥ずかしいからやめてよヒナタちゃん。僕まで白い目で見られるでしょ〉


ボール越しにあたしの言葉が聞こえていたらしい紅矢が腰で暴れだしたから慌てて制する。何て力なの凄いなこの人!命の危険があるため即行で謝ったら何とか許してくれたらしい。


『雷士…あたしって紅矢のトレーナーなんだよね?バトルの指示は聞いてくれるし一応トレーナーだって認識されてるって事で良いんだよね?』

〈多分ね。主従関係逆に見えなくもないけどね〉


…反抗期の息子を持つお母さんの気持ちが少しだけ分かった様な気がしました。





〈ふぅん…結構広いんだねリゾートデザートって〉

『すごーい!砂の海だ!』


ゲートをくぐりリゾートデザートへと足を踏み入れると、見渡す限り砂で埋め尽くされ果てが見えない様な錯覚に陥る。迷わない様に進まなくちゃ!


『よーし、古代の城へ行くよ!』


レシラムとゼクロムに縁があるという古代の城…どんな所なのだろうか。




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