一
早くも、あの七夕から数ヶ月が経った。
少し肌寒くなり、あれだけ深緑だった葉達は、それぞれ色を染め始める。
季節はもう秋だ。
…松陽先生。あたし達は、貴方の記憶に残れるような、大切な教え子になれたでしょうか。
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