三 ――――― ――― 「ねぇ、おじちゃん。何で俺の名前は灑夜って言うの?」 「灑夜は7月7日。七夕生まれなのは気付いてますね?」 「うん」 「七夕と言えば年に一度、織姫と彦星が逢える日です」 「そうそう!それで短冊にお願い事を書いて、笹に吊すと願いが叶う!」 「その通り。 灑夜は"綺麗な夜"と書きます。そして天の川と七夕にちなんで、 "天の川ように心が綺麗で、自分の願いが叶い、夜空に輝く星のような笑顔でいつまでも過ごせるように" と言う意味が込められているのですよ」 「ふぅん」 それから少したった頃、俺がこんなにも大切な仲間に出逢えるだ何て、当時の俺は知るよしもない。 ――こんにちは。 ―――あぁ、松陽さん。来てくださったんですね。 ――はい。御出産、おめでとうございます。 ―――ありがとうございます。 ――聞きましたよ、念願の男の子ですか。 ―――はい。本当に嬉しい限りで… …それで、松陽さんに是非ともお願いしたい事があるんです。 ――何でしょう? ―――この子の名前を、考えて下さいますか? ――私が、命名ですか? ―――えぇ。この子には、素敵な名前を授かって、幸せになってもらいたいんです。 ――分かりました。その希望にお応え出来るような、最高の名前を考えておきますね。 世界一輝く希望の星。 銀(て事はさ、灑夜は何でも願いが叶うって言う設定何だよな?) 灑(うん、そうみたいだけど…) 銀(お願いします灑夜様!苺牛乳が山ほど欲しいです!!) (あ!銀時ズルイ!!) 高(……ズルイの問題か?) 灑(いや、そもそも俺にお願い事しても叶わないかと…) ―後記― まだ七夕ではないのですが七夕話です。 早過ぎる灑夜の誕生日話… 本当の七夕の際には、攘夷時代で書きます。 攘夷いいいいいいい(( 個人的には灑夜の名前は気に入っています。 けれど、男にしては随分可愛らしい名前になってしまった…orz 早過ぎるけど灑夜おめでとう!鰹おおおo(黙 それから最後に松陽先生と会話をしているのは、灑夜の母親です。 |