三 ザアアァァァ… 『蛙だぁー!』 「蛙の卵だぁー!」 『!!ちょっ銀時!さすがに蛙の卵を手掴みするのは止めてっ!!』 五人と松陽は今、いつもの散歩道を傘をさして、ゆっくりと歩いている。 『晋助凄いね!雨なだけでこんなに発見があるんだね!!』 「あぁ。」 言葉にには出していないが、高杉も高杉で楽しんでいるようだ。 辺りを見渡して新しいモノを発見しては、僅かにだが表情が穏やかになる。 「ねぇ莎詩乃!」 『ん?灑夜どうした?』 何か閃いたようで、灑夜は莎詩乃に話し掛けた。 「今この場で一回だけ強くジャンプしたらさ、雨が一瞬で全部落ちたりするかな!?」 『いや、それト〇ロ方式じゃん(笑)』 こんな不思議発言をしている灑夜は、かなり本気だったであろう。莎詩乃は、そんな灑夜が面白くてついつい笑ってしまった。 すると、松陽が自分の後ろで歩く五人の方へ振り返った。 「皆さん、あそこにアジサイが咲いてますよ」 松陽が指差す先には綺麗なアジサイ畑があった。 それに魅了された五人は一気にアジサイ畑に向かって走り出す。 そこで五人はまた新たに、新しいことを見つけるのであった。 「…皆さんは、大切なモノを最後まで残せるような人になって下さいね、」 アジサイ畑ではしゃぐ五人を、寂しそうな笑みを浮かべて見ていた松陽の一言に気付いた人は誰も居ない。 雨の日の大冒険! 銀(お玉杓子は成長したら蛙になるんだぜ!?お前等知ってたか!?) 高(普通に知ってる) (晋助に同じく。) 桂(当たり前だろ) 灑(知ってるよ〜) 銀(はぁ!?何で知ってんだよ!!) (いやぁ…どう考えても分かるだろ…) ―後記― 久々に攘夷やりました! 最近雨が続きますよね 最後の松陽先生の言葉は幼少期の最後に関わってきます。多分意味深めです← 因みに珠洲亜、灑夜が言っていた"ト〇ロに出て来たジャンプ"の件、やった事あります。 いやあ…雨は一瞬で止まないものですね(笑笑笑← |