6 ―おまけ 『ただいまー…』 アタシは真選組屯所の自室に入った。 そしてヘニャッと倒れるようにその場に腰をおろした。 部屋に着いて安心したのか、途端に睡魔がアタシを襲う。 何てったってオールナイトだったからね…。 「あれ?瑚町、帰ってたんですかィ?」 声のした方に振り向けば、総悟が部屋の入口で顔を覗かせていた。 『総悟か…おはよー…』 「随分疲れてんじゃねーかィ」 部屋に入って来た総悟はアタシの隣に座り、傍にあった机に頬杖をついた。 『疲れてるも何も…オールナイトの末に朝帰りで、帰宅出来たと思ったら土方さんにお説教で…』 あ…後、土方さんの横で近藤さんが泣きながら「朝帰り何てどこで覚えたのよ!私、そんな教育した覚えないわ!」とか言って、一人でコントしてたっけ…。(笑) 「自業自得だろ」 『うわぁー…総悟、今の言葉スッゴく心に刺さった。というかえぐられた』 「てか、あんな雪の中、夜中に何してたんでィ」 『コンビニに行ったら坂田さんに会って、それから変なおっさんと着ぐるみに会って、皆で子供達に夢と希望を…って、あああああ!!!』 「ようやく思い出したか」 そうだアタシ…昨日の夜、皆でケーキ食べようって話になってコンビニにケーキを買いに行ったんだっけ…!! 『今からケーキ、食べます?』 手元にあったコンビニ袋を総悟の前に差し出すも、総悟は興味なさそうにそれを見つめた。 「中身、あんの?」 『すいませんケーキ二つと肉まんとあんまんしかありません』 「どんな組み合わせでィ」 『いやぁ…肉まんとあんまんは、食べ足りなかった時の非常食だったんすよ…』 総悟は少し黙ると、目線をコンビニ袋から変えず、口を開いた。 「二人で食べるしかねェよ」 『はい…って、ぬお!?』 つまりは、総悟と二人で一日遅れのクリスマスパーティーじゃないか!! 「瑚町、食わねェの?」 『食べます!食べるよ!!』 全国のリア充に幸あれ!! |