2 ――――― ――― アタシは深呼吸をして、感情を整えた。 今日はきっと多くの犠牲が出るはずだ。 そんな事はあの日から承知している。 数々の犠牲を出しても、その中をアタシはひたすら立ち向かわなければならない。 必ず、アタシが勝たなくちゃいk「何、モノローグ語ってんの」 「Σわぁ!瑚胡弥!!」 「何気にカッコイイモノローグ言ってたけどさ、実際今日は戦いに行かないし」 『まぁ…そうなんだけどね でも、アタシはこれから戦いに行くのさ!』 「は?」 瑚胡弥は眉間にシワを寄せ、首を傾げた。 何言ってんだコイツ。とでも言うかのように。 『恋は戦争ですよ、兄様』 「…あぁ、ただの中二病か」 7月7日、七夕の日 晴れ 今日は暑い。とても、暑い。 総悟は"今日"が嫌いだ。 |