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「……」

『……あのs「喋ってんじゃねェやい」
あ、はい、すいません…』

あれから数分後。総悟の中では、あまりにもあの格好が酷すぎたらしく、いきなり「俺がやってやる」と言いだしーので、髪型から何までやってくれました。
んで、只今終盤のお化粧真っ最中です。

「今、目やってんでさァ。目ェ開けんじゃねェやい」

『はい』

「次、口な。口閉じなせェ」

『はい!』

総悟はマスカラをしまい、メイクポーチをあさる。
あー何かアタシさっきから「はい」としか言っていない気がする。

『…総悟ってさ、化粧上手だね』

「は?」

突然の言葉に総悟は言葉を詰まらせた。
まだ鏡で顔を見てないから何とも言えないけど、上手いなぁって感じがする。

「姉上が化粧してる所何度も見てるから。
今その何となく覚えてる感覚でやってる」

あぁ、なるほど。ミツバ姉か。

『それだけで出来るんだ。スゲェ…』

沖田君女々しい!!流石だぜ!!
って言ったら絶対殴られるので、心の中に閉まっておく。←


本当に凄いと思いました。アタシはとてつもなく不器用すぎるから、本当に総悟の起用さには毎回感動する。

「じゃあ、塗っから。口閉じろよ」

『うん』

アタシは口を閉じた。
総悟はゆっくりと口紅をアタシの唇につけ、ゆっくりと口紅を塗り始める。

…正直言って今かなり緊張しています。
好きな人にお化粧してもらうとか…ホント、呼吸混乱になりそうです…うわっはあああああああああああa(゚∀゚)

そんな事を知らず、お構いなしに総悟は唇を塗るのに集中している。

化粧をしてもらってるだけで、こんなにも緊張するとは思いませんでした。orz

「…塗れた」

総悟は一言呟くと、今まで溜めていた集中を全て吐き出すかのように、深い溜め息をついた。
アタシは傍に置いといた手鏡を持ち、さっきとは違うであろう自分の顔を見る。

『Σふおおぉぉ…』

凄い。とにかくごっさ凄い。
ミツバ姉の化粧の仕方が上手だったと言う事も理由の一つだけど、それをただ見ただけで覚えた総悟も凄い。
綺麗に化粧が出来上がってる。プロですか貴方は。

『ありがと総悟!』

アタシはニカッと笑ってお礼を言った。
もうアンタは自慢の幼馴染みだよ!!うん!最高だ!!((

そんな事を言ってると、総悟はアタシの顔をじっと見つめ始めた。


……アレ…?


『総悟、顔赤いよ?どうしたの?』

総悟の頬が赤くなっているように見えた。

「は?気のせいじゃねェかィ?」

もう一度改めて総悟の顔を見る。赤くない。
錯覚だったのか、な…?

『本当だ。気のせいだったみたい』

「だろィ?」

『うん。
あ、お化粧してくれたから、お礼にお祭りで何か奢るよ))』

「へぇー瑚町から言う何て珍しいこった。何でも、良いんですかィ?」

いつも総悟から強制的に奢らせられてるからね(汗)
でも今日は全然構わないさ!!))

『おうよ!!』

そう返事をした途端、沖田君はニヤリと(黒く)笑った。…これはアカン。絶対高価なもの買わされる。わ…笑えねーんだぜ!!

『……(^q^)泣』←苦笑

総悟はアタシの苦笑いしてる表情何か気にせず、呑気に口紅をポーチにしまうと立ち上がった。

「んじゃ、行きやすか」

『Σあ、うん!』

総悟の言葉につられ、アタシも立ち上がる。




そしてアタシ達はお祭りへと向かいました。

後日
土方さん曰く、その時のアタシ達は、まるで武州時代に皆でお祭りに行った時の事を連想させたらしい。













あの頃の面影。
(総悟、何食べたい?)
総(アレとソレと、後あそこのと、コレも。それかr)
(Σちょっと待てくれえええぇぇえ!!!!!!(゚Д゚;)))












―後記―
前回の話の続きな、オマケ話的な感じです。
しっとり系をイメージして書きました。
でも何気に記号とか結構使ってますね

私の記憶が正しければ、ずっと前にこの話書いて、ファイルに挟んどいたら、気づけば無くなった話だった気がしますww

またこの話をかける事になるとは…!


というかこの二人…感情的にトロいと言うか鈍いと言うか…じれったい!!www((