3 ――――― ――― 『きてっ…起っきて!!』 ボフッ!! 「いってえよ馬鹿瑚町!!!」 アタシは眠っていた総悟の上に飛び乗ってやった☆← この当時アタシは5歳、総悟もまだ6歳。 これはまだ誰も江戸へ上京していない頃の、とある日の出来事だった。 それは今思えば、アタシ達の人生を変える大きな転機の日だったのかも知れない。 『おはよぅ!やっと起きた。お!"沖田だけに起きた"的な?』 「何朝から変な事言ってんだよ。 …あー…痛い。ホンット体痛い。お前フザケてんじゃねーよ」 この時の総悟は、今よりもかなり毒舌な部分がありましたorz 『…ゴメンなさい』 「…嫌だ(ボソッ)」 『Σ(゚ロ゚ノ)ノ!!!!』 「ねぇ、俺の妹に何て酷い事言ってんの?」 口をがっぽり開けて固まっているアタシの横から、瑚胡弥が会話に首を突っ込んだ。 その一言を聞くと、総悟は瑚胡弥を軽蔑するような目で見る。 「…んだよ瑚胡弥か。 だって痛かったんだから仕方ねェじゃん」 「は?起きなかったお前が悪いんじゃないの?」 「はあ?」 …とまぁ、二人の喧嘩は毎日のようにあり、いつもこんな感じで始まっていました。今も昔も変わらないんですけどね(汗) ……Σてか今回の原因アタシじゃん!!!?← とりあえず、総悟はこんな性格なのもあって、かなり同世代の子から嫌われてた。だからいつも孤立していて、唯一肉親以外で話すと言ったら、家が隣で幼馴染みのアタシ達双子位だった。 「あら、瑚町ちゃんに瑚胡弥君、来てたのね」 「!、ミツバさん…」 『ミツバ姉!!』 ミツバ姉がやって来た!いやっほぅ!今日も明日も明後日も、ミツバ姉は綺麗だなあ…/// 「そーちゃん良いわね、毎朝起こしてくれる友達が居て」 「…でも飛び乗って起こされるのは嫌っす」 総悟は顔をムスッとする。 それを見てクスクス笑うミツバ姉。 「じゃあそーちゃん、朝ご飯食べよう?出来てるから」 「はい」 総悟は一気に布団から起き上がった。ミツバ姉の作るご飯は凄く美味しいからなぁ〜。(でもミツバ姉の味覚だから、最終的にどんな美味しい料理でも全て辛くなってしまうのは、ここだけの話。←) 「俺も、そろそろ帰らなくちゃ」 総悟の部屋にあった時計を見て、瑚胡弥は言う。 現在午前8時前。9時から瑚胡弥は剣術の稽古がある。 『本当だ…瑚胡弥は行かなくちゃね。朝ご飯もまだだし』 「うん」 「そうなの?あ、なら二人共、ここで朝ご飯食べてく?」 『うん!食べる!良いよね瑚胡弥?』 ミツバ姉の素敵な提案にアタシは即座に賛成した。 「俺は別に構わないけど」 『やった決まりだね!!』 と言う事で、アタシ達はミツバ姉の朝ご飯をいただくことになりました。(笑) |