2 ん? どうしてアタシは総悟が好きかって? …何でだろうね。 『…あーあ、とうとう山崎見失っちゃった \(^q^)/』 こんにちは皆さん。…実はですね、明日町内で暮市がありまして。んで、やっぱり騒ぎとか起こさないよう真選組も出動、、、と言うか見回りをしなくてはいけないんです。前の花見ん時みたいに。(花見の話が分からない人は、第1話を見てね!キラッ☆←) それで今日、近藤さんと土方さんに頼まれて、山崎と見回りルートの紙を暮市の会長さんから貰って来てくれとの事で、暮市の会場になる、ある大きな神社に来ました。 屋台を開く人達は皆せっせと屋台の準備をして、活気が溢れてるのは凄く良いんですけど、けど予想以上に、沢山の人達が準備してて、結局人混みに負けたアタシは山崎と離れてしまい、なうの状況に至りませう!キラッ← 『…オワタ\(^q^)/』 あああ本当どうしよ…こんな人混みじゃ見付からないって…うわああああ…下手したらオワタの領域越してんじゃね?ああもう吐血しそう…(( そんな絶望感に浸っていると、ポケットからケータイの着信音が聞こえた。 …もしかしたら山崎かもしれない…! 急いでケータイを取り出して、電話に出てみた。 『もしもし!』 [あ!!瑚町さんですかっ!?俺です、山崎です!] やった!山崎だった!!(^o^) 『山崎良かったああ!!今どこに居るの?』 [俺は今、人混みのど真ん中に居ます!!後少しで会長の所につくんで、瑚町さんは一人で来たら危ないですから、鳥居の前で待ってて下さい!] Σ急展開だなコレ… 『山崎は大丈夫なの?』 [はい!俺に任せてくdちょ…!うわっ…痛!ぐわ!ぎやあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!] ――ブツンッ 『…切れてしまった…』 彼は本当に大丈夫なのか!?アタシの方が大丈夫な気がしてきたぞ!! 『(…とりあえず、山崎の言う通りにするか)』 鳥居の方へ足を運び、人混みを再度見る。 『(あれだと軽く30分位は掛かるか)』 軽く溜め息をついて、鳥居にもたれ掛かる。 ふと、神社の建物の横に小さな道があるのが見えた。 どうして気になったかは分からないんだけど、アタシはやはり好奇心旺盛な年頃らしく… 『(30分位平気だよね。山崎なら許してくれるよね… /(・ω・`))』 と、言うことで アタシは吸い込まれるように、その道の前に立ったのであった!← 『うはー!長い道だなぁww』 それはまるでト〇ロに出て来そうな道だった。 道の周りは草花で覆われていて、トンネルみたいになっている。 どっかの隊長さんがサボって何気に行ってそうな道(笑) そうとなると面白さと好奇心が増してきて、自然と足が進んだ。 その道は不思議で、進めば進むほど、何かを思い出しそうになって、頭の中で何かが引っ掛かる。そんな感じだった。 何なんだろ、コレは。 そんな状況が続いていると、ようやく出口が見えてきた。 トンネルから見た出口の向こう側にある世界を見て、アタシは言葉を失った。…失うしかなかった。 『(あぁ…ココは、)』 アタシは思い出した。 もう二度とこの場所には来たくなかった。 そう、あの日だ。 アタシの身体に奏君が憑いていた事が総悟にバレて、初めて悲しい顔をさせてしまったあの場所だ。 その場に足を踏み入れると、あの時の記憶が気持ち悪い位鮮明に蘇る気がした。 あれから数年たったこの場所。今では満開の花畑になっている。 数年前、ここが真っ赤な戦場だったとは思えない位だった。 アタシは花畑に横になり、ゆっくりと瞼を閉じた。 体を照らす、太陽の日差しがあったかい。 その日差しから、じんわりと睡魔が訪れる。 見る夢はあの悲しい日じゃない。 もっと昔の、近い夢を見るんだ。 |