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本当に寝起きなのだろう。瑚胡弥は寝巻きに眼鏡のスタイルだ。…コンタクトだったんだね、お兄ちゃん。←

「お義兄様…(泣)」

「俺はいつからお前の義兄になった。つか瑚町はそう簡単には渡さない」

「瑚胡弥か。頼もしい奴が来たな」

土方さんは軽く鼻で笑うと、今の状況を俺と同じように説明した。

「へぇ…」

説明を聞き終わった瑚胡弥は、それはそれは怖い笑みを浮かべた。あぁ怖い((゚Д゚ll))

「で、出て来ないんだ?」

「あぁ、出て来ねぇんだよ」

「ふぅん。相変わらず、迷惑をかける妹だ」

瑚胡弥はその表情のまま、襖の向こう側に居る瑚町へ言葉を発した。

「瑚町。出ておいで?聞いたよ、病気何だってね?なら俺と一緒に病院へ行こう。脳に注射か点滴をすれば病はきっと治るさ。
大丈夫、痛いの何て一瞬だよ。一瞬が過ぎれば後は楽になれるから」

「怖い!!瑚胡弥怖い!!絶対部屋で瑚町泣いてるから!!((゚Д゚;))」

優しい声と表情で話し掛けてるのに、なのにめっちゃ怖いです。

兄ちゃんも兄ちゃんで、中二病と言う名の病気にかかってるなと俺は思いました。…アレ、作文?

『駄目だ…土方さんがアタシの代わりに、溜まったプラモデル全部作ってくれなくっちゃ絶対完治しない…』

と言う返事が帰ってきた。

「どおお言う意味だそれぇぇええええ!!!!」

「わあああ!副長落ち着いて下さいいい!!」

キレた土方さんが襖をブッ壊そうと襖を手をかけると、皆に取り押さえられた。

「副長、多分これ以上下手に説得しても出て来ないと思います!暫く様子見ををを…!!」

「絶対仮病か知恵熱だろこれ!」

「いや。トシ、病気を甘く見るな。あの瑚町ちゃんが部屋から出れない位具合が悪いんだ。きっとかなり重病なんだろう」

「近藤さんはお人よし過ぎんだっつーの!!!」

ズドーン!

いきなりバズーカの鉛弾が土方さん目掛けて飛んできた。
土方さんはとっさに避けたものの、爆発した時に飛んだ火花が山崎君の毛先をチリチリにした。あ、でもアフロにはなってないよ?←

バズーカと言えば、彼しか居ない。

「沖田先輩!!」

バズーカを構えた沖田先輩が居た。

「…何で土方さんは毎回当たってくれねェんですかィ。アンタがバズーカに当たってくれたら、俺ァその瞬間から幸せになれるのに」

「ふざけた事言ってんじゃねぇ!!」

「で、瑚町は部屋から出て来たんですかィ?」

Σお!どうやら沖田先輩、解決策を知っているみたい。

「見ての通りだよ、出て来ねェ」

沖田先輩は軽く溜め息をついた。

「仕方ありやせん。俺が行きまさァ」

「沖田さん大丈夫何ですか!?俺が行きますよ?」

山崎君は心配そうに沖田先輩を気遣う。優しいなぁ。

「俺ァ、アイツと幼馴染みですぜ?俺が行った方が効果的だろィ」

そう言うと、沖田先輩は襖のガムテープをビリビリと剥がして全て床に捨てると、スパーン!と襖を開けた。
真っ暗な室内に太陽の光が当たり、丁度部屋の真ん中には布団が一つ。どうやら瑚町は、その布団の中に潜って、丸まっているらしい。

部屋中に転がるゲームのカセットやら、フィギュアやらを跨いで瑚町の居る布団へ向かう沖田先輩。
布団の傍に到着すると、沖田先輩はだるそうに布団の隣に座った。

「瑚町、顔出せって」

『駄目…溶ける…今、太陽の光を浴びたら絶対体が炉心融解する…』

か細い声で瑚町は答えた。

「馬鹿かお前は。、"五月病"なだけで近藤さんに心配させんじゃねェやい」

『…だって…』





Σご…ごっ…


「「「「五月病おおおおおおお!!!!!!???」」」」

「…はぁ…我ながら本当に迷惑な妹だよ」



五月病の一言に俺らは固まった。…五月病なだけでこんなに騒いだ俺らって…(^P^)








幼馴染みだから分かる事。
(五月は辛いって!!だるいっ!)
総(俺ァ、一年中だるいから)
土(お前ら…(怒))





―後記―
まさか五月病ネタで3ページも行くなんて思ってませんでした。
藺は書きやすいですね!!
楽しいです(笑笑
あっちの双子の方の"リン"じゃないですよ、"藺"ですwww←

因みに珠洲亜は五月病じゃなくて六月病です
六月になるとかなり体調不良になります((
今年は大丈夫だろうか…