3 本当に寝起きなのだろう。瑚胡弥は寝巻きに眼鏡のスタイルだ。…コンタクトだったんだね、お兄ちゃん。← 「お義兄様…(泣)」 「俺はいつからお前の義兄になった。つか瑚町はそう簡単には渡さない」 「瑚胡弥か。頼もしい奴が来たな」 土方さんは軽く鼻で笑うと、今の状況を俺と同じように説明した。 「へぇ…」 説明を聞き終わった瑚胡弥は、それはそれは怖い笑みを浮かべた。あぁ怖い((゚Д゚ll)) 「で、出て来ないんだ?」 「あぁ、出て来ねぇんだよ」 「ふぅん。相変わらず、迷惑をかける妹だ」 瑚胡弥はその表情のまま、襖の向こう側に居る瑚町へ言葉を発した。 「瑚町。出ておいで?聞いたよ、病気何だってね?なら俺と一緒に病院へ行こう。脳に注射か点滴をすれば病はきっと治るさ。 大丈夫、痛いの何て一瞬だよ。一瞬が過ぎれば後は楽になれるから」 「怖い!!瑚胡弥怖い!!絶対部屋で瑚町泣いてるから!!((゚Д゚;))」 優しい声と表情で話し掛けてるのに、なのにめっちゃ怖いです。 兄ちゃんも兄ちゃんで、中二病と言う名の病気にかかってるなと俺は思いました。…アレ、作文? 『駄目だ…土方さんがアタシの代わりに、溜まったプラモデル全部作ってくれなくっちゃ絶対完治しない…』 と言う返事が帰ってきた。 「どおお言う意味だそれぇぇええええ!!!!」 「わあああ!副長落ち着いて下さいいい!!」 キレた土方さんが襖をブッ壊そうと襖を手をかけると、皆に取り押さえられた。 「副長、多分これ以上下手に説得しても出て来ないと思います!暫く様子見ををを…!!」 「絶対仮病か知恵熱だろこれ!」 「いや。トシ、病気を甘く見るな。あの瑚町ちゃんが部屋から出れない位具合が悪いんだ。きっとかなり重病なんだろう」 「近藤さんはお人よし過ぎんだっつーの!!!」 ズドーン! いきなりバズーカの鉛弾が土方さん目掛けて飛んできた。 土方さんはとっさに避けたものの、爆発した時に飛んだ火花が山崎君の毛先をチリチリにした。あ、でもアフロにはなってないよ?← バズーカと言えば、彼しか居ない。 「沖田先輩!!」 バズーカを構えた沖田先輩が居た。 「…何で土方さんは毎回当たってくれねェんですかィ。アンタがバズーカに当たってくれたら、俺ァその瞬間から幸せになれるのに」 「ふざけた事言ってんじゃねぇ!!」 「で、瑚町は部屋から出て来たんですかィ?」 Σお!どうやら沖田先輩、解決策を知っているみたい。 「見ての通りだよ、出て来ねェ」 沖田先輩は軽く溜め息をついた。 「仕方ありやせん。俺が行きまさァ」 「沖田さん大丈夫何ですか!?俺が行きますよ?」 山崎君は心配そうに沖田先輩を気遣う。優しいなぁ。 「俺ァ、アイツと幼馴染みですぜ?俺が行った方が効果的だろィ」 そう言うと、沖田先輩は襖のガムテープをビリビリと剥がして全て床に捨てると、スパーン!と襖を開けた。 真っ暗な室内に太陽の光が当たり、丁度部屋の真ん中には布団が一つ。どうやら瑚町は、その布団の中に潜って、丸まっているらしい。 部屋中に転がるゲームのカセットやら、フィギュアやらを跨いで瑚町の居る布団へ向かう沖田先輩。 布団の傍に到着すると、沖田先輩はだるそうに布団の隣に座った。 「瑚町、顔出せって」 『駄目…溶ける…今、太陽の光を浴びたら絶対体が炉心融解する…』 か細い声で瑚町は答えた。 「馬鹿かお前は。、"五月病"なだけで近藤さんに心配させんじゃねェやい」 『…だって…』 Σご…ごっ… 「「「「五月病おおおおおおお!!!!!!???」」」」 「…はぁ…我ながら本当に迷惑な妹だよ」 五月病の一言に俺らは固まった。…五月病なだけでこんなに騒いだ俺らって…(^P^) 幼馴染みだから分かる事。 (五月は辛いって!!だるいっ!) 総(俺ァ、一年中だるいから) 土(お前ら…(怒)) ―後記― まさか五月病ネタで3ページも行くなんて思ってませんでした。 藺は書きやすいですね!! 楽しいです(笑笑 あっちの双子の方の"リン"じゃないですよ、"藺"ですwww← 因みに珠洲亜は五月病じゃなくて六月病です 六月になるとかなり体調不良になります(( 今年は大丈夫だろうか… |