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▽ ゲーム開始


半年前、成績は平凡なはずなのになぜか母が家庭教師を雇ってきた。

もちろん私は反論したけど母はもう契約しちゃったっ、と悪びれることもなくいいのけた。

まぁ勉強しといて損はないしいいや、そんな軽い気持ちだった。


初めて家庭教師の先生が来る日。

とりあえず失礼のない服装で私は部屋で待っていた。

ピンポーン

暫くすると家のインターホンがなり母の騒ぐ声が聞こえた。

…ん?なんで騒ぐ…?

不思議に思っていたら階段を上る音がして私の部屋の戸を叩く音がした。

「なまえー?家庭教師の先生が来たわよ?開けるよー?」

ガチャ

ドアが開き見えたのはいい歳して顔を赤く染める母と凄い美形な先生…と思われる男性。

だよね?女の人…にも見えなくはない…

そう思っていたら先生と目があった。

『!!』

「じゃあ後はお願いしますね幸村先生」

「はい」

バタン

母は部屋のドアを閉めてでていった。


『あ、すみません!』

座ったままじゃ失礼だよね。
そう思い私は立ち上がろうとした。

ビリッ

『ひぎゃぁぁ!!』

「え…?」

立ち上がろうとした私はそのまま倒れ込んだ。
原因はあれだ。

ずっと正座をして待っていたから足が痺れたのだ。

「あの…大丈夫?」

先生が苦笑いをしながら話しかけてくれる。

あぁ…恥ずかしい。
とっさに赤い顔を手で隠した。
『は、はい…』

今思えばひぎゃぁぁってなに。
どうせならもっと可愛い悲鳴がよかったよ。

とりあえず痺れが収まったので先生に挨拶をした。

『初めまして、みょうじなまえです。これからよろしくお願いします!』

「初めまして、幸村精市だよ。立海大2年生なんだ。これからよろしくね」

そういって笑う幸村先生。
本当美人さんだな…
もしかして女の人なのかな?声も中性的だし。

「ちなみに男だよ」

…なっなんで考えてることわかったの!?いやいや偶然だよね…?
「偶然じゃないよ」

『…え、ちょっ…え?』

なんで会話してるの。声だしてないよね?

「あぁ、俺人の心読むのが得意なんだ」

キラキラとした笑顔で言われた。

『なんかイメージと違うっ』

「え、なに?奴隷になりたいって?」

『すみませんでしたあああ!』

ぼそっていったはずなのになんで聞こえてるの。

「あ、そうだ!なまえ」

『(いつの間に名前呼び…)』

「今日から俺の彼女ね」

『……えーと?…はい?』

「二度も言わせんなよ…今日から俺の彼女だよ。」

前の方の言葉は聞かなかったことにしよう。

『って彼女!?いやいや!私たち今初めてあったんですよ!?それに歳だって離れてるし』

「恋愛に会った時間も歳も関係ないでしょ?」

『…けど』

「ならゲームしよっか!」

『ゲーム?』

「俺はこれから半年以内になまえを惚れさせる。なまえが俺に惚れたら俺の勝ち。惚れなかったらなまえの勝ちね。そんときは俺は家庭教師やめるよ」

『そっそんないきなり!!』

「言っとくけど俺…本気だからね」

『っ!』

不覚にもドキッとした。

『はぁ…しょうがないですね。言っときますけど私負けず嫌いですから!』

「…上等だよ」

二人でニヤリと笑いあった。







ゲーム開始
(さぁ勝つのはどっち?)

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相互記念にあいるんるんから頂きました。
何これ、萌える。
ゆっきーの黒属性かっこいいです、大好きです、愛してますうううううううう!
本当にこんな素晴らしい小説をありがとうございました

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