「ポッキーゲーム、しましょうか」
「…………は?」


11月11日、夕方。買い物から帰ってきた愛しい恋人を家に通した直後に言われた言葉だった。
金色の髪を楽しげに揺らすその恋人は、走って帰ってきたのか頬が赤く息も少し乱れている。両手一杯に持ち帰ったレジ袋が彼がきちんとお遣いできた事を物語っていたが、袋の隙間から覗く有名なお菓子のパッケージがさっきから俺の不安を煽って仕方なかった。


「生存戦略、じゃなくて?」
「おう。ポッキーゲームだ、さっきスーパーでそんなチラシ見た。今日はポッキーとプリッツの日なんだってよ」
「ふーん、…………で?」


だから、ポッキーゲーム。問えばまた同じ答えが返ってきて、どうも要領を得ない。何がしたいんだと眉間に皺を寄せた俺に恋人――シズちゃんは、百聞は一見にしかずと思ったのか唐突に俺を抱き上げ寝室の扉を開く。両手一杯にレジ袋を持った上で、更に大の男をよく持ち上げれたものだと素直に思ったが、そこは平和島静雄という名だけで容易に説明がつく事だった。そんなことよりも寝室という特殊空間に連れ込まれた時点で俺には嫌な予感しかなかったから、今はそっちの方で手一杯なわけだったのだけど。


「ちょっとシズちゃん! 何す、」
「今からこれ、手前ん中に突っ込むから」


ポッキーゲーム、しようぜ? 臨也くん。
楽しそうに言うそいつを前に、マウントを既に取られている俺は冷や汗を流すことしか出来なかった。







* * *





「ひぎ、ィあぁ゛ああ゛、ア゛ッ!!」


ベットに転がされた俺が、なぜ今こんな悲痛な叫びをあげているのか。否、あげさせられているのか。答えは至って単純明快。

シズちゃん改めゲス雄が、事もあろうか俺の息子にポッキーを突きたてやがったせいである。


「っかしーな、気持ちよくなんねぇか?」
「ひぃ゛ッいだ…痛いぃ! やめっやめで、ぅあ゛あ、あ゛ぐッ」


一応衛生面の事は考えてくれたらしく(全然有り難くない)ポッキーのチョコ部分は舐め取り済み。そんな所に気が回るなら初めからこんな無茶はしてくれるなという思いだったが、何だかんだで俺はシズちゃんに甘いのかもしれない。それでもこんな事になると分かっていたら無理にでも帰らせていただろうから、やっぱりシズちゃんには今すぐこの馬鹿げた行為を止めてお引取り願いたかった。


「でもよ、尿道って開発したらすげぇ性感帯になるらしんだわ」
「じらな゛っぁッあ゛ッ……!」


押し倒されてから少しだけ弄られた乳首や後孔のお陰で僅かに勃起していた俺の息子も、こんな酷い扱いを受けた今ではすっかり萎えて痛みしか与えてくれない。







(中略^p^)





「ふぁ、ああぁ、へん、へんらよぉッ、しうひゃ ああんっ」
「はは、ぐちゃぐちゃだな。おら、気持ちいかよ」
「ひんっ! きもち、いっぁっおちんぽ、おくあちゅくて、きもひ、あぁアっあ! イ、くぅ! ポッキーきもちくてイッちゃうよぉ……ッ!!」





(^q^後略)





(20111111)
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