※裏注意!
※3P/門田+静雄×臨也











放課後の閑散とした教室。ほんの1時間程前までは生徒達の喧騒に賑わっていたことなど微塵も感じさせない静寂の中で、三人分の熱く荒い息遣いが教室を満たしていた。それは次第にぐちゅりという水音と混ざり合い、悲鳴のような嬌声がその場を更に盛り上げた。


「ひぁっああ…っゃ、も、やだぁ!」
「あ? 今さら何言ってやがんだ手前」
「シズちゃ、…っとゆっくり……あっああぁア! どたち、も、やめっ」
「でも、いいんだろ? ココ」
「あ、ああっん、あッ」


門田の言葉通り、彼が臨也の精器を扱きいたずらに先端を引っ掻く度に、臨也の反り返ったそこは先走りを溢れさせた。そのせいで臨也は中に入っている静雄の精器を締め付けてしまい、それに気をよくした静雄が更に激しく突き上げる。騎乗位の為か余計に深く入る格好は、正に悪循環だ。

 事の発端は一ヶ月程前、臨也が門田に言った言葉が原因だった。
「抱いてほしい」臨也は門田にそう言った。そして、静雄の事が好きなのだ、とも。


『でもシズちゃんは俺のこと、殺したいとしか思ってないだろ? だから――…』


……ドタチンが代わりになってほしいんだ。

報われない自分の空虚な想いを埋めるために。大丈夫、君はただの性欲処理と思ってくれればいいから。だから、……お願い。
 そして門田は、臨也のその身勝手とも言えるお願いを渋りながらも了承した。それは彼自身が臨也に惹かれていたせいでもあったし、あるいは臨也に想われている静雄より少しでも優位に立ちたいと思ってしまったからでもあった。何にせよ、彼にはチャンスが出来たのだ。ただの性欲処理だとしても、その行為の中で臨也の気持ちが変わるかもしれない。静雄ではなく、自分を好きだと言ってくれるかもしれない。

そんな僅かな可能性と期待を胸に、門田は臨也を抱いた。




「ひあ、あっ、んぁ、し、ずちゃ、っ」
「は……っざや、」


けれど今、臨也の目には静雄しか映っていない。門田は自分の気持ちも臨也のそれと同じように報われないことを改めて知り、また、教室などという見られやすい場所で行為に及んだことを悔いた。自分は、彼とのこの関係に慣れきっていたのかもしれない。最初は忘れることのなかった危機管理能力が、慣れから下がっていたのかもしれない。だから今日、静雄に見つかった。バレた。一番知られたくはなかった奴に。そしてそれを見た静雄は――…、




『へえ……随分なことしてんじゃねえか――俺も混ぜてくれよ、臨也君?』




「――――っ、」
「ふっ、え? どたち、やっ、無理! ムリだってそんな、っあっぁぁア゛……ッ」


これ以上無いほどの嫉妬と後悔に駆られて、既に静雄で満たされているそこに無理矢理自分の精器を捩込む。流石に二本は苦しいのか臨也は必死に空気を吸い、静雄も僅かに息を詰まらせた。しかしそれにも慣れてくると臨也の内壁は貪欲に快楽を求めだす。当然だ。他でもない門田が、この一ヶ月でそうなるようにしたのだから。


「ひぃあッ、あっ、あー!」
「っ、やべぇ」
「あぁっあ、しうひゃ、ぁんン…んむっ」
「こっちも見ろよ、臨也」
「んみゅ…はっ、どたちぃ、」


おかしな話、一ヶ月間数え切れないほど臨也と体を重ねてきて、今までキスをしたことなんて一度も無かった。初めて臨也としたそれは蕩けるように気持ち良く、けれどとても苦くてしょっぱい味がした。


「やべ、もう、イく……っ」
「ああ、俺も」
「ああん、ぁっらめ、二人いっしょに、中らしちゃ、あっあぁあアあ!!」


ラストスパートをかけるように、俺も静雄も好き勝手に臨也の中を蹂躙する。そうして訪れた絶頂に、臨也もびくんびくんと身体を跳ねさせて達した。
そのまま気絶してしまった臨也の穴からは、二人分の精液が重力に従ってとろりと垂れる。精器を引き抜けばその量は更に増した。
 そうしてふと目線を上げた先、見たのは優しげに臨也の髪を撫でる静雄の姿。その瞬間、もうセフレにすらなれないのだと門田は悟った。

臨也の涙に小さくキスを落として、門田は抱き続けた甘いそれに別れを告げた。










しすぎて

(だったらせめて大好きだったお前の涙を)







――――――――――――

三人称単数」様に提出させていただきました!

初めての企画参加だったのですが、えろが少なかったような気がしてなりません。
とにもかくにも、こんなにも素敵な企画に参加させていただき、ありがとうございました^^!


(20110605)
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