*会話文のみ







 「だぁー! うぜえうぜえ
 うぜえ黙れ!!」

 「叫ぶなよ煩いな。シズち
 ゃんさあ、近所迷惑って言
 葉知ってる? シズちゃん
 がそうやって毎日毎日叫ぶ
 から、俺近所の人に苦情ば
 っか言われてるんだよ?シ
 ズちゃんにはわかんないだ
 ろうなーこの気持ち」

 「叫ばせてんのは手前だろ
 うがあぁああ!!」

 「だから叫ぶな!」

 「だから叫ばせてんのは誰
 だよ!」

 「言っとくけど俺じゃない
 から。大体さ、俺は叫ぶな
 って言っただけじゃん。な
 のに何でそんなに叫ぶかな
 ぁ意味わかんない。折角の
 いい声が台なしじゃんか。
 それにシズちゃんの声なん
 て俺だけが知ってればいい
 のに、近所の奴らにタダで
 聴かせるとかマジありえな
 い」

 「はぁ!? てめえだって愛
 想笑いとはいえ近所の奴ら
 にニコニコしてんじゃねえ
 か!俺がてめえの笑顔を見
 たことは数えるくらいしか
 ねえのによぉ、これはどう
 いうことだあ゛ぁ!?」

 「そんなのシズちゃんに愛
 想笑いなんかしたくないか
 らに決まってんじゃん!
 それに俺だって無理して笑
 いたくないし。でもシズち
 ゃんがそうやって怒鳴るか
 ら」

 「だからどならせてんのは
 ―…あ゛ーもういい。とに
 かく手前はもっと自分の笑
 顔の可愛さを自重しろって
 んだ」

 「シズちゃんだってその声
 と外見のかっこよさをもっ
 と自重しなよ。シズちゃん
 は俺がどれだけシズちゃん
 のことが好きかを分かって
 ないんだ」

 「ふざけんな! てめえの
 好きより俺の好きのがでけ
 えに決まってんだろうが。
 てめえだって俺がどれだけ
 てめえを愛してるか全然分
 かってねえ!」

 「あっそう。じゃあどっち
 の方がお互いを愛している
 か勝負でもする? まあ俺
 が勝つに決まってるけど」

 「望むところだ! やるか
 らにはぜってぇに負けねえ
 」

 「じゃあルールは、どっち
 が多くお互いの好きなとこ
 ろを言えるかでいいよね。
 バカで無駄にかっこいいシ
 ズちゃんにも分かる簡単な
 ルールでしょ」

 「ああいいぜ。見てろよ、
 絶対ぇ手前のその綺麗で白
 い顔を赤くさせてやる」

 「ふん、やってみれば?
 じゃあシズちゃん、」







    Are you rady ?





 「まずてめえは可愛い。そ
 れからエロい。黒い服ばっ
 か着るくせにその下の肌は
 ありえねえくらい白いとこ
 ろとか、女みてえに綺麗で
 細い指だとか、少し括れた
 腰だとか、シャツの隙間か
 ら時々覗く鎖骨だとか、ど
 こもかしこも綺麗すぎて目
 のやり場に困るんだよ。そ
 れで街中を歩いてみろ。そ
 こにいる男全員の目を潰し
 てやる。それくらいてめえ
 は――…、」

 「シズちゃんなんか背がす
 らっと高くて金髪だし、そ
 の鋭くてでも優しい目だと
 かくわえてるタバコとかい
 ちいち全部がかっこいい。
 あとバーテン服っていう奇
 抜な服もありえないくらい
 似合ってるし、ブラウスの
 上からでも分かる肩甲骨も
 長い指も手も男らしくゴツ
 ゴツしてかっこいいし、そ
 れに――…、」




 「てめっ、そんなに恥ずか
 しいこと言うんじゃねえ!
 」

 「シズちゃんだって、どん
 だけ俺のこと好きなわけ?
 」

 「んなもんありえねえくら
 いに決まってんだろえが!
 」

 「それなら俺だって――!
 」




 「あ゛ーうぜえ!!」

 「だから叫ぶな!」







 ――――――――――――



 エンドレスループです(笑)

 解決策→結婚しなさい。



 (20101126)
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