#3.好奇心は猫を殺す





「雑魚すぎて話になんねぇ」

 あのファミレスで彼女、壱紀 涼華のことを才能の塊≠ニは言ったものの、それは呪術にのみ限定される。期待した俺が馬鹿だったか。
 体育館にて、目の前で正座して落ち込んでいる彼女は、呪術の才能はあっても、術師としての才能はなかった。最初のうちはイライラする俺を宥めていた傑と硝子だが、もうそれも諦めたのか、その様子を見て息を吐く。

「でも、どういう術式なのかは理解出来たじゃないか。呪いに強く、人間に弱い」
「正確には呪力に強いって話じゃん?その代わり、私の反転術式すら通さないのは厄介。怪我も治せないし」
「オマケに天与呪縛かってくらい、鈍臭い」

 落花の情の上位互換と言っても良い。呪霊や複雑な術式の影響すら受けない。更にはカウンターとして、術式運用時や呪霊そのものに対しては、触れた者の呪力を吸収することが可能だ。恐らくそれを防御手段としてではなく、攻撃手段としても使えるはず。それにこの術式は術式で焼き切れた脳だけを反転術式で再生し続けている。無意識に高度な術式を身につけている彼女は確実に呪術の才能がある。それなのに……

「体力もないし、要領も悪い。呪術に恵まれたのに、フィジカルに問題がある」
「はい……」
「そう詰めるな。スポーツ経験もないし、マトモに運動して来なかったんだ。まずは呪力操作と筋肉をつける所から始めたらいい」
「いや、焦ることもないだろう。怪我もしてるんだから」
「緩すぎだろ。死にたくなかったら、死に物狂いで強くなれ」
「……はい」

 俺に才能があると言われて浮かれていたんだろう。どう祓うことを想定していたのか、呪いを生物と認識し、殴ることに抵抗があるようだ。もし鍛えたとしても、その意識が変わらなければ呪術師にはなれないだろう。
 俯く彼女の額にデコピンをすると、彼女は痛っ!と声を上げながら額を撫でる。

「そう虐めるな」
「傑、外で相手しろよ」
「はいはい」

 俺と傑は体育館を出てグラウンドへ向かうと、傑はふと笑う。何故笑ったのかと、俺は傑を見ると、肩を竦めて喉を鳴らした。

「よっぽどお気に入りなんだね」
「そんなんじゃねーよ。呪術に興味あるだけ」
「お気に入りってことじゃないか。嘆いてたよ、最初は優しかったのにって」
「DV彼氏みたいじゃん、俺」
「見てても実際、そんな感じだよ。女の子には優しくしなきゃ」

 納得いかない。死なないように気を遣ってやってんだろ。あの親から離れただけでも良しとすべきでしょ。
 その数日後、涼華は術師ではなく、補助監督を目指すと言って運転免許を取得する為に自動車教習所に通い始めた。別に術師になってほしいわけではないが、少しつまらないと感じた。

***

 廊下には普段はない良い香りが漂っていた。普段、共用キッチンを使うのは傑くらいだろう。しかしそれは夜食の為にご飯を炊いたり、カップ麺を作るくらいだ。こんな夕食時に料理をする人間はいない。そう思いながら誰がいるのかと共有キッチンを覗いてみると、そこに涼華がいた。

「何作ってんの?」
「あ、あぁ、五条くん。見ての通り、夕飯を作ってる」
「学食あんのに?」
「自分で作りたいなって……今までは毎日作ってたから。五条くんも夕飯がまだなら、食べますか?」

 ずらりとテーブルに並ぶ料理は一人分だとは思えない。それともこんなに食う気だったのか、この後誰か来る予定だったのか、そう思いながら頷く。

「美味そうじゃん。一人分じゃないでしょ」
「今まで三人分を作っていたから……余ったら明日食べるつもりだった」

 そう言って、あとはサラダだけだからと慌てて作ると、テーブルに並べ、取り皿を出す。俺が黙って席に座っていると、取り皿に料理を盛り付け始めた。それがすごく不快だった。彼女はきっと、あの男に怯え、立てようとしていたのだろう。それが身に染みている。五条家の女中で世話を焼かれることには慣れているとはいえ、同期の女と女中とでは感じ方が違う。

「いい、自分でやる」
「そ、そう?」

 彼女の手から皿と箸を取ると、自分で料理を取っていく。彼女はその間にお茶を出してやっと席に着く。五品もある料理を見て、よくやるな、と食べ始める。

「……美味い」
「良かった」

 味噌汁は市販の味だが、わかめや豆腐、人参が入っている。油物は少なく、和食が好きなのかと考えながら黙々と食べていると、彼女は静かに話す。

「呪霊に関しては、ただ呪力を吸収するだけだから大丈夫なんですけど、やっぱり立ち合いは難しくて……相手がどういう人間であれ、人を殴るという行為に怯えてしまう。反撃すらままならない……ごめんなさい」

 期待に応えられないから謝ったのだろう。その強い記憶に悩まされているのであれば、無理強いはよくないのかも。

「ただ人を助けたいから術師になりたいだなんて意識じゃ続かない。補助監督でも出来ることは多いし、呪霊相手だったら強いんだから、妥協だな」
「そう、ですね……でも、ただ人を助けたいから呪霊を祓いたかったわけじゃないんです」
「へぇ?」
「自分の身を守る為に祓いたいんです。人を助けたいという意思はありますけど、第一は自分。他人が傷ついたことで、私の所為になったこともあるから……」

 非術師の家系で育つと、色々思う所があるんだろう。傑もそんなことがあったのかと考えるが、アイツは何だかんだ非術師の友達もいる。そうやって上手く対応してきたんだろうが、彼女はあまりにも不器用だ。

「あぁそう……ま、自分第一ってのは悪くない。俺だってそうだし。でも、生きる為にヘコヘコすんのはもうやめとけよ」
「……そうします」

 彼女の表情から緊張が抜けたような気がする。あんなクソ野郎と一緒だと思われたくねぇな。

「……また、自分で作りたくなったら呼んで。俺も食う」
「好きな食べ物とかありますか?」
「甘いの」
「それは知ってますけど……ご飯に出来るような物ですよ」
「割と何でも食うから、オマエの好きな物でいいよ」
「……分かりました。献立考えておきます」

 どこか嬉しそうな彼女はご馳走様でした、と手を合わせる。俺が食べ終えると、彼女はすぐに皿を集めてシンクで洗い始めた。腹一杯になったし、美味かった。元々誰から教わったのか、自分で考えたのか。でもこれが家庭の味なんだろうな、そう思いながら彼女が出してきた温かいお茶を飲んだ。
 数日後、単独任務で朝帰りし、そのまま休日となった日のことだった。また料理をしてもらおうと考えながら、部屋が暑かった為、自販機の冷えたジュースが飲みたいと寮から出る。丁度涼華が制服やジャージではなく、オーバーサイズのTシャツを着て歩いているのが見えた。「どこ行くの?」と軽く追って声を掛けると、彼女は俺の声に気づいて振り返る。

「あ、五条くん……今から買い物に。免許取ったばかりなので、練習もしたくて」
「ふーん……俺も行く。キッチリ運転しろよ」
「は、はい!」

 高専から車を借りているのだろう、番号の書かれた鍵を確認しながら駐車場まで歩いて行く。そんな彼女を見て、ふと違和感を覚えた。その違和感の正体を確かめるべく、ジッと彼女を見つめていると、襟にあるタグがチラリと見えた。それを引っ張ると、XLと書かれていて、ブランドも見たことがあった。

「これ、傑のじゃね?」
「はい。最近、鍛えたからか、肩が突っ張ったりして、サイズが合わなくなったみたい。買い替えるとのことだったので、私と家入さんで分け合ったんです。パジャマにもいいですしね」

 そういえば、俺にもいらないかと持って来られたが、生地が気に入らなくて、いらないと言った気がする。それが彼女達に回ったのか。何か、気に入らない。
 俺は最近髪を切って、スッキリした彼女の頸に指を滑らせると、彼女の体は跳ね、ササっと俺を避けた。

「な、何ですか……?」
「……いや、何でもない」
「そ、うですか……」

 夏の暑さにやられたか、ただの興味本位だったのか……単純に性欲か。彼女に対してはよく分からない感情になる。不幸な人生で苦労も多かったことへの同情、強さへの期待、自分がいなければ何も出来ないと庇護欲のようなものも感じる。なのにその次は性欲か?と俺はあのクズ野郎のような思考になってないか、と不快になる。
 そんなことを思いながら、車の後部座席に座ると、彼女は持って来ていた初心者マークのマグネットを車体に貼り付けて、よしと気合いを入れて車を走らせた。緊張しているのか、肩に力が入っている。いつか事故を起こしそうだな。

「なぁ、買い物って何買うの?」
「食材ですよ。今日は料理しようかなって」
「何すんの?」
「それはスーパーに行ってから考えようかと……何か食べたい物はありますか?」
「んじゃ、ハンバーグ。煮込みね」
「分かりました」

 時々急ブレーキを掛けるけど、それなりに運転は安定している。鈍臭いと思っていたけど、料理も出来るし、運転も出来る。だとしたら多分、運が悪い。自覚はないんだろうが、不幸を呼び寄せる体質……それが彼女の天与呪縛なのかもしれない。
 食材の他に買いたい物があるんで、とショッピングモールに辿り着くと、彼女は慣れたようにカートとカゴを取り、押して行く。

「夏油くんと家入さんもいりますかね?」
「さぁ、一応多めに作っといたら?」
「そうしますね」

 彼女はそう言ってミンチ肉を多めに買っていき、他の食材も次々入れていく。それに俺は甘い物を食べたい、と生クリームの紙パックを手に取る。

「デザートとか作れる?」
「物によりますけど……チーズケーキとかどうですか?」
「いいね。それで」

 チーズケーキの材料は、と彼女は考えながら材料をカートに入れる。これも作らされたのだろうかとつい考えていると、それを見透かしたように彼女は種類があるクリームチーズを一つ取る。

「お母さんと私、チーズケーキが好きで、よく作っていたんです。それ以外は……クッキーとか?」
「んじゃ、他のも覚えろよ。俺に作って」
「いいですよ、練習しておきます」

 その後、食材を車まで運び、チーズケーキの為の型や共用キッチンに欲しがっていた調理器具などを揃える。

「なぁ、折角なら皿も、」

 高専にある物ではなく、料理に合った物を揃えても良いと思った。そう隣にいる彼女に声を掛けると、彼女は前や俺のいる方ではなく、別の方を見ていて、その視線の先にはゲームセンターがあった。

「何?遊びたいの?」
「えっ!うーん……見るだけ、いいですか?」
「いいよ」

 傑に負けず劣らずのクソ真面目なのに、こういうのに興味あるんだ、と俺は急ぎ足で向かう彼女の後を追った。一つ一つ、賞品を検品するかのように確認している。料理して、運転して、勉強して、運動して。運が悪くても、鈍臭くても一生懸命な彼女が、ゲームセンターのクレーンゲームに目を輝かせていることに驚いた。少しガキっぽくて意外だ。

「……難しそう」
「やったことないの?」
「お母さんは倹約家で……こういうのは、贅沢だから」
「贅沢ね。でも今はオマエが稼いだ金なんだし、好きなことに使ってもよくね?もうそいつらの価値観に合わせることないでしょ」

 植え付けられた思想は簡単には変えられないが、彼女からはそれに反して生きたいという意志を感じる。だからこそ呪術高専にもやって来たのだろう。それなのにまだ縛られていて、息苦しそうだ。

「……本当は、実用的な物だけじゃなくて、無意味な物も欲しいんです」
「無意味?」
「ぬいぐるみとか……」

 そう言ってチラリと白い犬っぽい青い目をしたキャラクターのぬいぐるみを見た。ぬいぐるみを無意味な物と表現する奴なんて初めて見たが、これも刷り込みなんだろう。

「ぬいぐるみが欲しいってこと?」
「……はい」

 今まで母親に物を強請ることはなかったのだろうか。あったとしても、母親にとって意味のある物しか頼めなかったのかもしれない。本音を口にすることに罪悪感を感じているようで、俯いている。本当にガキみたい。

「じゃあ俺が取ってやるよ。実績あるから」
「実績……?前は何を取ったんですか?」
「ぬいぐるみ、俺の部屋にもあるよ」

 某ピンクの丸いキャラクターをぼやりと思い出す。今は俺のクッションになって、ペシャンコだ。いくらで取れたかは彼女に言いたくないな、と財布から百円玉を取り出し、クレーンゲームの機体に入れる。派手な音楽が流れ始め、俺はアームを操作していく。丁度アームがぬいぐるみの中央を捉える位置に置くと、ボタンを押して降下させる。それはガッチリとぬいぐるみを掴んで持ち上がったかと思うと、落とし口に向かうにつれ、アームの力が緩くなってくる。一回じゃ無理だとは思っていたが、落とし口近くで落ちたぬいぐるみは床に跳ね返ってそのまま落ちていった。機体から拍手や派手な音が上がり、まさか一発で取れるとは、と呆気に取られていると、彼女は取り出し口からぬいぐるみを取ると、目を輝かせ、両腕でそれをギュッと抱きしめた。

「五条くん、すごい……!ありがとうございます!ずっと、ずっと欲しかったの!」
「……うん」

 上手く言葉を返せないほど、俺は嬉しいという感情がひしひしと伝わってくるような彼女の笑顔にドキリとした。周りにこんな素直な奴はいなかったから。
 そんな俺を他所に、彼女は可愛いと呟きながらヘラヘラ笑っていた。可愛い。俺は彼女を可愛いと思ったんだ。誰だって思うんじゃないか?犬を見た時、鮮やかな小さな花を見た時、それを可愛いと感じるのは自然なことだ。変なことじゃない。

「……荷物増えたし、帰ろ」
「はい。この子、大事にしますね」

 さっきまでの暗い表情が一変した。機嫌良くゲームセンターを出ては、車へと向かう。荷物をトランクに入れたかと思うと、ぬいぐるみは助手席に座らせ、シートベルトを締めた。我が子のように可愛がり、喜んでいるのを見て、悪い気はしなかった。
 そのまま高専へと帰ると、二人で荷物を持って寮へと向かう。共有キッチンには傑がおり、まだ開封していないインスタント麺を持っている。

「すごい荷物だね。二人で買い物にでも行ったのかい?」
「今日は料理しようと思って……夏油くんも食べますか?」
「それはいいね。ラーメンはやめておこう」
「昼は簡単に炒飯で。夕飯は煮込みハンバーグにしますね」
「へぇ、楽しみだ」

 傑はインスタント麺を仕舞うと、彼女の手から調理器具の入った袋を取り、ふとぬいぐるみを見る。

「ゲーセンにでも行った?」
「俺が取ったんだよ。一発だぞ、一発」
「運が良かったね」
「実力だっての」

 そう言いながら冷蔵庫に食材を入れていくと、彼女はヘラヘラ笑いながら傑にぬいぐるみを見せる。

「初めてぬいぐるみを貰ったんです。自分で買ったこともなくて……」
「そうなんだ、可愛い物が好きなんだね」
「好きだけど……無意味な物は買えなかったから」
「無意味な物か……」
「ぬいぐるみは無意味な物なんだってさ」

 確かにただ飾るだけになるから、実用的ではない。それでも娯楽としては有用だろうと思っていると、傑はなるほどと呟きながら、ツンとぬいぐるみを突く。

「君の心を癒し、笑顔にするぬいぐるみは無意味なんかじゃないよ。可愛いね」
「……そうかも。うん、意味はあるんだね」

 涼華は優しくぬいぐるみを抱き、傑の言い分に納得したように穏やかにそう言った。そんな二人のやりとりにイラッとして、俺はおい、と声を上げる。

「鍵、事務室に返しとけよ」
「あ、そうだった。五条くん、食材はよろしくお願いします」
「はいはい」

 彼女はササッと出て行くと、俺は再び冷蔵庫に食材を入れていく。それに傑はくつくつと喉を鳴らして笑い、何がおかしいんだよ、と玉ねぎを投げつける。それをキャッチしてテーブルに置く傑は調理器具を袋から取り出していく。

「嫉妬は見苦しいよ」
「うるせぇ、女誑し」
「そんなつもりはないんだけどね」

 今のは嫉妬だったのかと思いながら、俺は最近感じたことを傑に話そうと思い立つ。相談というわけではないが、何となく傑なら正しい答えを知っていそうな気がしたから。

「アイツ見てると、今まで感じたこともない感情が引き出される」
「いいことじゃないか」
「オマエに対しても、まぁそれなりに期待してるし、悪い気分じゃない」
「何か擽ったいな、随分と素直だ」
「いや、オマエの正論オナニーは嫌いだけど」
「……そういう所だぞ」

 冷蔵庫前でしゃがんでいる俺のケツを軽く蹴ってくる傑に「卵入れてんだからやめろ」と殴りながら、手から落ちそうになった卵を置いていく。

「……アイツに関しては、よく分かんねぇ。傑とも硝子とも違う」
「なるほど。どの辺で違いを感じる?」
「違いっつーより、アイツに乱されることが多いってのが正しい。ただ単純に一緒にいて楽しいとか、弱いから気を遣って怠いってわけでもない」

 冷蔵庫を閉めて立ち上がると、傑はニヤニヤしていて腹立つな、と蹴り返す。それでも傑は怒りもせず、笑顔を崩さない。

「何だよ、気持ち悪い」
「それって恋だろう?初恋かい?」
「…………そんなわけないだろ」
「隠せてないよ」

 愛とか恋とか、どうでも良い。俺には無縁のことだとばかり思っていた。でも本当に彼女に恋しているのなら、複雑だ。

「好きになるなら、もっとセクシーな女が良かったんだけど」
「好みのタイプと本当に好きになる子は意外と違ってくるものさ。というか、君はグラドルに恋するタイプなのか?」
「そーじゃないけど」

 俺が想像していた恋とは違うだなんて無粋なことを考えていると、そこに彼女が帰ってくる。ぬいぐるみも置いてきたのだろう、手ぶらだ。

「お待たせしました。今から作りますね」
「頼むよ、腹ペコだ」
「三人分はそれほど多くないので、ポテチで凌いでください。五条くん、出してもらっていいですか?」
「ん、」

 俺は袋からポテチを取り出すと、パーティー開けをしてテーブルに広げる。俺が彼女に恋をしてると分かった時から、傑はずっとニヤニヤ笑っている。思い切りテーブルの下で足を蹴ってやると、流石に腹が立ったのか、蹴り返してくる。そんなことを繰り返していると、彼女は振り返って俺らを見ては、少し呆れたように苦笑した。

 術式に興味があった。強くなれる逸材だと思い、惹かれた。それはただの好奇心。彼女を知れば知るほど、底の見えない沼に引き摺り込まれるような、そんな気がしてならなかった。






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