あとがき
この度は「君待つ宵は夢現」を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
以前から別シリーズで転生夢を書いていて、同じ名前で同じ顔でとなると、同じ世界に存在出来ないよな……と深く考えすぎた結果、出来たのが今回のお話です。
原作沿いの五条と祓本の五条はあくまで別の人、でもどこかで繋がっている存在みたいな雰囲気で書かせていただきました。
私は他のシリーズの術式を何度も使うので、他のシリーズで見たなと感じるかもしれません。それを使い熟せるかどうかは夢主次第でもあるのですが、今回の夢主は使い熟せない存在として書きました。
今回は五条視点で書くことが多かったので、私なりにこういう心情だったのでは、と解釈しながら書きましたが、暫くするとまた変わっているかもしれません……ただ、五条という存在に幸せになってほしいと願ってしまうばかりです。
メインとなった祓本軸の夢主は、不運で憑かれやすい体質で、無意識に人の記憶に残らない存在にしています。夢主は人と関わって来なかった人なので、誰かに頼ったり、助けられることもなければ、人との距離感が分かっていません。なので、五条という存在が大きく見えたのだと思います。それほど賢い人間でもないので、依存していた方が楽だし、愛してくれる。それに、これまでもどうにかなってきたのだから、何とかなる、と楽観的に生きてます。
五条は結構、初めて経験した大きなことなどに引っ張られてしまうのかなってイメージがあったので、初めて見た夢に引っ張られて、混乱しているのが、今回のお話のメインだったかと思います。ふと見た占いが当たっていたから、次もちょっと信じて行動しようかなって意識する、みたいなことをやっていそう。それに失敗したらやめると思いますが。ただ、今回は人の死だとか、そういうのが関わってきているので、離反した理由とか、隠す性格だと知ってから、夏油に優しくなったり、ちゃんとオマエのこと好きだぞ!不満なんてないからな!ってアピールしていそうなので、今回の祓本はかなり仲良さそうです。そうしました。
今回のお話は、祓本五条と夢主が二人が納得いく形で生活するようになった。という感じで、終わらせましたが、きっとこれからも夢主が虫つけて、五条がやだ!!ってなる日々が続いていくんだろうなと思います。
余談ですが、この話を見返していて、私のSNSの汚い部分への嫌悪感が出過ぎていてちょっと笑いました。
改めまして、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
感想などありましたら、Mailにて送っていただければ、今後の励みとなります。ありがとうございました。
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