あとがき



あとがき




 この度は『ミムラスはまるで僕らのようで』を読んでくださり、ありがとうございます。

 今回、五条と同時に夏油も出させていただいているのですが、新作を書く上で、同じコンセプトにしようと考えました。その結果『記憶喪失』と『死ネタ転生』と『祓ったれ本舗』『幸せ』にしようと思い立ちました。また、五条はキーワードとして『花』や『笑顔』を多く取り入れてます。

 前々から、五条夢で逆トリップを書きたいけれど、ただの逆トリップはありふれている。と考えた結果、設定がてんこ盛りの夢主が出来上がったという次第です。

 夢主は渋谷の封印の件を予知夢でたまたま見て、それを追った結果、原作の一巻から九巻の過去編終わりを数年かけて見た為、その対価として目覚めることが出来なくなりました。零巻を見ていない夢主は五条が封印された時の夏油は本物だと思い込んでいる為、五条は夢主の死後、原作通りに封印もされてしまいます。結局は夢主が五条の為にと思った行動は無意味に終わってしまったということです。ただ夢主には死という終わりがありましたが、五条にはその死を背負って生きていくしかないので、夢小説なのにキャラを救われない、寧ろ不幸にしてしまっているのは大変申し訳ないです。それでも生きて前に進んでいく、強い五条が好きです。

 このお話では五条は恋人は常にこちらが守り、幸せにするばかりではなく、代わりに自分も幸せにしてほしいと言うんじゃないかな、という気持ちで書きました。

 また、前半で『君』や『オマエ』が安定していないのはわざとです。記憶なしの状態は別人として見てる為、使い分けてるんです。

 こぼれ話としましては『ミムラス』という花、作中でもその意味を全て書いたのですが、別名が『モンキーフラワー』というそうです。花の形が猿が戯けて笑っているように見えるから、という理由からそう呼ばれているそうなのですが、どうしても九巻のあのシーンを彷彿とさせる。本当の意味合いでないですが、私の書く夢に関してでいえば、明るい花言葉の裏でこういう後ろ暗さを感じさせる花言葉や意味が気に入って、ミムラスにしました。

 長くなりましたが改めまして、ここまで読んでくださってありがとうございました。お気に召していただけたら幸いです。


一年前の物なので少し恥ずかしいですが、お気に入りのお話です。感想などいただけたら励みになります。









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