「おおっ?」
「あ?」
「提督、提督。見て見て、コイツのここ」
「土方さんがどうかしましたか?銀子さん……おや、」
「ああ?なんなんだっつうの急に……」
「めが出てる」
「め?は?」
「ぷっぷー!日頃からきちんと細かくメンテナンス出来てない証拠だなー」
「ンだとコラァ!テメェこそそのぴょんぴょん跳ね散らかした毛先のメンテしっかりしてもらってこいやァ!!」
「……ごめんなさい……ウチの艦隊……小さい上にお金も資材も無くて……」
「え」
「あーあー、提督落ち込んじゃったじゃん、どうすんの」
「て、テメェのせいだろうがァ!!ち、違うぞ提督、コイツの頭がくるくるパーなのは決してお前のせいとかじゃ……」
「誰の頭がくるくるパーじゃい」
「……で、で?俺の後部甲板がなんだって……あ?」
「凄いよなァ植物の生命力って……こーんな鉄塊のちょっとの隙間でもちゃんと根っこ張って生きてンだから」
「よ、良さげなこと言って誤魔化そうとしてんじゃねェ……くそっ、全く気が付かなかった」
「えっ?土方さん、その芽摘んじゃうんですか?」
「……そりゃ摘むだろ。こんな雑草生やして出撃なんて出来るかよ」
「もしかしたら可愛い花が咲くかもしれませんよ?」
「いらねえ。……戦艦に花とか、似合わないし」
「まあ、お前は『花』っていうか『山菜』って感じだよな」
「どういう意味だコラ」
「そんなことありません。とても、よくお似合いになると思います」
「……」
「土方さん?」
「……俺、お前のそういうとこ、苦手だ」
「え、あ…………行っちゃった。僕、何か変なこと言っちゃいました?……うーん」
「……いいんじゃん?気にしなくても。ね、それよりさ、わたしにも可愛い花とか似合うと思う?ねえねえ、可愛いと思う?」
「えっ、は、はあ、そりゃあ勿論……」
「あーん提督ゥ嬉しい!嬉しいからおっぱい揉ましてあげちゃうゥ!」
「ぎゃー!ぎ、銀子さん、ちょ、止めてェー!」
「………………ばっかじゃねェの」
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例えば素直に「ありがとう」って言えない自分とか
戦艦トシ子さんは改(二)で凸方仕様になったり航空戦艦になったりするとかしないとか