新八くん吸血鬼パラレル(ハロウィン小ネタ)
2012/10/31 03:06
※現代パラレル
土方十四郎(28):この界隈ではそれなりに名の通った大会社に勤める普通のエリートサラリーマン。上司にも部下にも問題児を抱える悩める中間管理職。
新八(???):約500年の眠りから覚めたてほやほや。あなたの吸血鬼。
【あらすじ】
風呂上りに一杯やってたら吸血鬼が家のガラス突き破って転がり込んで来たので説教した。
くだらないギャグパートなので深く考えたら負け。
「ご、ごめんなさい。起きたばっかりで上手く感覚が掴めなくて、あの、全然、悪気とかは無かったんです、」
「悪気が無けりゃ人様の自宅の窓ガラスにタックルして割ってもいいってお前は教わったか?」
「い、いえ、……反省してます」
「……はあ、まあいい。奇跡的に怪我はしてねえみてェだし、お前もう今日は帰れ。修理費は後日お前の親御さんにきっちり請求させてもらうからな」
「ま、待ってください!待って!」
「ああ?……ああ、別に送ってってやっても良いけど?」
「違うんです、違うんです!」
「何が」
「僕って、吸血鬼なんですよ」
「うん」
「片仮名で書くとドラキュラって奴なんですよ」
「うん」
「……信じてないですよね」
「うん」
「……分かりました。こうなったら説明するのは何か色々面倒なんでここで僕の真の力を見せてあげますよ!」
「……うん、そうだね」
「その可哀想なものを見る目は!人権侵害だ!!」
「え?だってお前吸血鬼(笑)なんだろ?」
「吸血鬼にもね!痛む心は在るんですよ!」
「へー、まあ何でも良いけどさ、じゃあお前は一体俺に何を見せてくれるつもりなんだ」
「ふふふ……よくぞ聞いてくれました。僕のこの四百九十八年間の眠りで蓄えた魔力で、貴方の望みを何でも一つ叶えて差し上げますよ!」
「何で後二年寝てなかったんだよ」
「不老不死、金銀財宝、世界掌握!今の僕なら何だって叶えてあげられますよ!」
「……じゃあ、」
「はい!」
「窓ガラス直してけよ」
「僕の四百九十八年間って一体!!」
「どうした。やるのか、やらないのか」
「ぐっ……後で後悔しても知りませんからね……!」
「ふん」
「ぐぬぬ…………ふっ……良いでしょう。僕も男の子ですから。自分の言葉に二言は在りません」
「ほう」
「その代わり!貴方には僕と契約していただきますから!血液を頂きますから!僕吸血鬼なんで!!」
「やけくそか」
「じゃあ、はい!」
「……?何だよその手は」
「何って。貴方の手を貸してくださいよ。血頂きますから」
「……普通ってさ、こう、首とか喉元とかにガブッといくもんなんじゃねえの?」
「え?……もしかして、貴方痛いのお好きなんですか?」
「……」
「僕は痛いのとかあんまり好きじゃないんですよ。それに、そんな所に痕とか残ったりしたら、貴方だって嫌でしょう?」
「お前、」
「だから、指先からちょろっと頂ければそれで契約はちゃんと成立しますから。安心してください」
「お前さ、」
「はい?」
「……いや」
「一応、疑問点等あれば今のうちにお伺いしておきますけど」
「お前って馬鹿なの?」
「はい質疑応答タイム終了ですッ!!さっさと手を出して!」
「……」
「じゃあちょっとチクッとするかもしれませんが、そこは我慢してくださいね」
「はいはい」
「では、……頂きます」
「…………いだだだだ痛い!!痛ェよ馬鹿!!ちょ、これ本気で、マジで痛ェから!!止めろ止めろ!!」
「ッ……」
「何が『ちょっとチクッとする』だ!痛いわ!普通に皮膚を食い千切られる激痛だった!!」
「……くない」
「あ゛ぁ!?」
「美味しくない……!」
「はあ?てめェ何言って」
「何かこう、とっても不健康な味がする」
「な、」
「舌触りも何かドロドロしてたし」
「……」
「……最近、身体の調子とか悪くないですか?」
「……放っておいて下さい」
「……」
「……」
「……分かりました!」
「何が。俺が将来かかりそうな病気ベスト10とかそんなんがか」
「なんやかんや契約をはたしてしまった以上、貴方の不健康は最早僕にとって他人事ではなくなってしまいました」
「いや、他人事だろ」
「これから共に暮らす以上、貴方の健康管理は僕にも責任がのしかかってくるわけですしね」
「いや、何言ってんだ。帰るんだよ、お前は家に」
「僕こう見えて家事炊事は結構得意なんですよ」
「だから、あのさ」
「健康で美味しい血液作りの為に!僕、一生懸命頑張ります!」
「人の話を聞けェェ!!」
「ああ、その前に先ずガラスでしたね。……ハイッ」
「……えっ?」
……そしてここから始まる人間と吸血鬼のちょっと不思議で心温まる胸きゅんハートフルストーリー!!だったら良いのにな!!
ラノベヒロイン風吸血鬼新八くんを目指してみました(……)
因みに吸血鬼と書いて、よめと読みます|'ω'|ラノベ風か
人間界と新八くんの住む魔界とは、時間の流れ方がかなり異なっていて云々的な設定は最早別にどうでも良いですか。そうですか。
吸血鬼の長的な坂田とかお友達の神楽ちゃんとか実は吸血鬼は睡眠学習が出来るとか、色々考えといてアレですが赤井自身も最早そんなことは既にどうでも良いです。
ハッピーハロウィィィィィン!!!!!
┗━━|'ε'|━━┛ウィィィィィィィィ!!!!!!
← | →