焔の光 | ナノ
ハローハロー、初めまして

それは確か日本を出て、賭けバスに明け暮れていた頃。
近場の賭けバスが開催していなくて、暇だからボールを弄りながらストバスに向かった。

そこにいたのは、日本人っぽい少年。

「Hello boy. Can I play basketball with you?」
「All right!」

快く1on1を受け入れてくれて、少年とバスケをする。やっぱり勝つことばかり考えての賭けバスではストレスが溜まるのかな、少年とのバスケが純粋に楽しくて、気付けば日が傾いていた。

「I was very exciting.」
「Me too! My name is Kaede Kokumo. What's your name?」
「My name is Taiga Kagami! Are you from Japan?」
「Yes! And you?」
「Oh, yes!なら、日本語でいいか?」
「ああ!」
「じゃあ、改めてよろしく、大我!」

そういうと驚いたように目を開く大我。

「また今度、ここに来て、一緒にストバスでやったらいけない?」
「いいや、いいぜ!あ、携帯持ってるか?」
「うん。じゃあ、連絡いれるよ」
「おう!」

そのあと、大我とバスケをする間隔が日に日に縮まり、賭けバスをすることも少なくなって、ある日、大我と会うとWNBAの元選手であるアレックスと会った。

「Hello, Kaede! My name is Alexandra GARCIA. Please call me “Alex”! Nice to meet you!」
「Nice to meet you, too!」
「あっ楓、それ以上近付くな!その人」

大我の声が聞こえた後、キスされた。しかも、ベロチュー。ちょっと待って、アレックス。

「なにしてんだ、アレックス!」

大我が止めなかったら、知らない世界に飛んでいたよ……。そう思いながら、アレックスと離れる。相も変わらず、バスケばかりして、大我とバスケ以外でも遊ぶようになった。

「なんか、楓ってアネキっぽいよな」
「そう?私、一人っ子だから、大我の姉になってもいいけど?」
「じゃあ、アネキな!」
「大我はもう、可愛いなぁ」

そういって頭を撫でる。身長が大我の方が高くたって、撫でるぐらいはできるし。

そのあと、大我は日本に戻って、その2ヶ月後ぐらいに私も帰ることになって、大我のお父さんに頼まれて、大我の家に住むことになった。

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